日雇建保の闘い
ほろ苦いチラシまき

町田信次郎
  4月24日、八王子支部で、新役員の分会、群3役の学習会を開いた時の事です。書記長が説明するテキストの26ページの座り込み写真を見て、当時私は板橋支部の専門部長で、座り込みに参加していたことを思い出しました。
 日雇健保改悪反対闘争の時で、板橋税務署の前の広場に小屋を組み、18日間ぐらい座り込みを続けたと記憶しています。今から30年以上前のことです。
 朝8時頃から、近くの板橋駅前でチラシを通行人に手渡す行動をしました。終わると板橋駅の駅員がほうきとチリトリを持ってきて、駅の構内を掃除しろと嫌がらせをしてきました。当時の国鉄の第2組合に入っている駅員でしたから、協力的でありませんでした。
 他の仲間は、みんなさっさと帰ってしまうし、役員の私一人で改札口から地下道を通ってホームまで落ちているチラシを掃除しました。地下道からホームの階段まで約100枚は落ちていました。一人で掃除するには、30分くらい時間がかかりました。ほとんどのチラシがクシャクシャに丸めて、投げ捨ててありました。
 私の番の時は、必ず一人ぼっちで掃除させられ、悔しくて情けない思いしました。誰も助けてくれないので、それからは駅前のビラまきができなくなりました。
 しかし、今写真を見ると、当時の仲間の顔が懐かしく、「みんなどうしているかな。元気でやっているだろうか」と思います。集会や動員の時には、いつも板橋支部の仲間の顔を見に行きます。当時の人達はもういません。会えるのは板橋支部の委員長の大塚さんだけで、会えば思い出話にふけり、懐かしい当時の苦労を偲ばれます。
 当時の板橋支部の3役は教宣部で活躍した人がたくさんいました。

(八王子)