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急陵さが生む獅子舞 ― 祭には地元組合員も貢献 ― 奥多摩では、夏になると各地域でお祭りがあります。神輿やお囃子をおこなうところもありますが、多くは獅子舞が祭りの主役です。これは山が険しく平地が少なかったためと言われます。 奥多摩の獅子舞は3人で踊る「3匹獅子」で1頭が雌、2頭が雄となっています。獅子舞の物語は7つほどあり、雌の獅子をめぐって雄の獅子がたがいに争う(『狂う』と言います)のが基本となっています。角がないのは雌の頭を表していて、雄の頭はたてがみに東天紅(古くから日本で飼われているニワトリの在来種の一種で天然記念物に指定されています。羽は孔雀のようなツヤがあります。)の羽毛を使い、眉毛も渦を巻いて太く描かれます。 山<外字>壊(サンキ)神社のある小留浦には、獅子舞の秘典とされる「日本獅子舞の由来」という古文書が伝わり、相模原にいたるこの地方の獅子舞の源流とされています。山<外字>壊神社ではまず朝、神社の前で2回行い、その後参道を降りてきて、慈眼寺の境内でまたおこないます。真夏に獅子頭をかぶって踊るのは大変ですが、祭りには、地元の奥多摩の分会の仲間や家族も参加して地域に貢献しています。 奥多摩のお祭りの時間はいずれもおおむね午前中。詳しくは奥多摩町の観光課までお問い合わせを。 ●海沢・海沢神社 神楽と獅子舞 8月1日(日) ●南氷川・羽黒三田神社 お囃子 8月7日(土) ●境・白髭神社 獅子舞 8月16日(月) ●棚沢・熊野神社 獅子舞 8月15日(日) ●白丸・熊野神社と元栖神社獅子舞 8月15日(日) ●小留浦・山<外字>壊神社 獅子舞8月22日(日) ●栃久保・根元神社 獅子舞8月22日(日) ●日原・石山神社 獅子舞 8月24日(火) ●大丹波・青木神社 獅子舞8月29日(日) |