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「組合創立60周年・13万人」に挑戦
東京土建第59回大会 「07年決戦勝利」誓う |
新会館建設、60周年記念事業も |
東京土建一般労働組合は3月19、20日の2日間、静岡県熱海市の後楽園ホテルで第59回定期大会を開催しました。大会では拡大運動はじめ05年度の東京土建の運動が大きな成果をあげた確信と誇りに満ちた討議と報告があいつぎました。そして、仕事と暮らしを守り、改憲と増税を阻止し、「07年決戦」に勝利することと、来年1月の「組合創立60周年」までに13万人の組織の峰に挑戦することを誓いあいました。大会の参加者は一日目725人(代議員496人、代議員以外の出席者229人)、二日目は697人(代議員480人、代議員以外の出席者217人)でした。 |
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725人の仲間が討論した第59回大会全大会(1日目) |
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「V字型回復」達成で確信
建設業の信頼回復めざす |
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答弁する告坂書記長 |
大会は議長団に蓬澤孝一(中執・府中国立)、伊藤文夫(代議員・村山大和)、大橋清次(書記・江東)、大会書記長に奈良統一(中野)のみなさんを選んで開会しました。
木下委員長のあいさつ(2面に掲載)、来賓のみなさんからのあいさつ(3面に掲載)を受けた後、告坂書記長が基調報告を行ないました。提案を補足する活動報告を板橋(組織拡大)、府中国立(仕事確保の運動)が行ない、質疑討論に入りました。
「書記表彰の縮小への疑問」(目黒)、「土建国保料改定についての進め方について」(足立、日野)、「技術対策委員会の部昇格を求める」(板橋)、「本部会議への代理出席を認めて」(三鷹)などの質問、意見が出され、告坂書記長、梅沢書記次長(国保組合専務理事)、清水書記次長からそれぞれ答弁がありました。
棗田財政部長が報告提案した決算、予算については、「ホームページ支出について」(三鷹)、「高齢組合員の組合費引き下げを」(町田)、「産業対策委員会の予算について」(世田谷)、「シニア関連予算なぜ減額」(足立)、「予備費の設定について」(荒川)、「生涯設計についてのアドバイスも必要」(清瀬久留米)などの質問、意見が出され、石井財政担当常任中執が答弁し、全体会を終了し、分散会に移りました。
2日目は午前中、11の分科会(報告は4〜7面に掲載)を行ない、昨年度のたたかいの記録ビデオを上映し、「PAL(職長の会)」会長、じん肺患者・家族で作る「はなみずき会」会長からあいさつをうけました。
分科会報告後の質疑討論では「米軍基地反対を表明した岩国の住民投票に評価を」(小金井国分寺)、「退職書記の組合員資格は」(西多摩)、「公契約意見書採択の報告」(江東)などがだされ、答弁がありました。まとめで告坂書記長が「国保料改定については、年が明けないと補助金や医療がはっきりしない面はあるが、年内に方向性が報告できないか検討していきたい。史上最高の参加者で論議した大会決定を実践し、全支部増勢から全支部・全分会拡大目標達成をやりぬこう」と呼びかけ、全議案と予・決算を全会一致で承認しました。
大会決議(2面に掲載)、大会スロ‐ガンを採択し、表彰を行ないました(12面に掲載)。選挙管理委員会の報告を受けて無投票で新執行部(2面に掲載)を選出し、新執行部を代表して木下委員長、退任役員を代表して野口前中央執行委員(渋谷支部委員長)があいさつ。最後に木暮副委員長の音頭で「がんばろう」を3唱し、閉会しました。 |
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大会宣言 |
07年決戦へ改憲と増税、医療制度改悪阻止、建設産業の再生、
仲間の仕事と暮らし守る大運動を草の根から巻き起こそう!
13万人の東京土建を建設し組合結成60周年を迎えよう! |
小泉自公内閣が進めようとしている戦争できる国づくりをめざす憲法改悪のたくらみと構造改革政治は、日本社会に深刻な矛盾と混乱を引き起こしています。憲法改悪と表裏一体の靖国神社参拝へのアジア諸国との軋轢(あつれき)の深まり、在日米軍基地再編による自治体・地域住民の総反発、弱者切り捨て政策によるニートの増大や貧困化の劇的な進展、規制緩和による安全な社会生活の破壊、ライブドア事件など多くの国民にも小泉自公内閣のゆきづまりが、目に見えるようになっています。
建設産業におけるアスベスト被害の拡大、耐震偽装事件も小泉自公内閣の構造改革政治と同根の事件であり、安ければいいというコスト至上主義、国民の安全を儲けの対象とする企業本位・市場本位の政治が、国民の命と安全をいかに深く傷つけるかということを鮮明に示しました。その一方であいつぐ官製談合事件は、私たちの苦境をよそに、大企業と官僚がいかに甘い汁を吸っているのかを示しました。
小泉自公内閣が憲法改悪と消費税増税などの庶民大増税、医療保険改悪を許すなら、国民の命と暮らしはいっそう危機的情況に陥ります。小泉政権のたくらみを許さず、国民と仲間の暮らし、日本の平和と民主主義を守り抜く地域からの共同したたたかいを巻き起こしましょう。
昨年は、全支部の奮闘で12万5千人を超える史上最高の峰を作ることができました。これはアスベスト対策に示される東京土建の先進性と優位性を確信にした、多くの仲間の奮闘によって築き上げたものです。史上最高の峰を作り上げた仲間の力は、建設産業民主化や07年決戦勝利のたたかいを前進させる組織的土台を作り、他産業の労働組合と民主団体にやればできるという確信を与えるものです。
東京土建の運動と組織建設に停滞は許されません。来年一月には組合結成60周年を迎えます。結成60周年記念日を東京土建の発展を確信できる日として迎えるためにも、全支部・全分会の拡大目標達成で、13万人の東京土建を作る決意を固めあおうではありませんか。
第59回定期大会は、豊かな経験の交流と討議を通じ、東京土建のゆるぎない決意と方針を確立して大きく成功しました。明日からの奮闘を誓いあい、大会宣言とします。 |
東京土建一般労働組合第59回定期大会 |
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選出された新中央執行委員会 |
中央執行委員長
木下勝三郎(江戸川)
副委員長
池上 武雄(調布)
棗田 敏正(文京)
市瀬 正樹(練馬)
野部 安重(中野)
木暮 龍彦(西多摩)
書記長
告坂 真二(江東)
書記次長
井手口 行夫(江戸川)
清水 謙一(小平)
松本 秀典(調布)
梅澤 仁(目黒)
常任中央執行委員
瀬田 宗市(足立)
清水 正彦(西多摩)
大内 貞雄(江戸川)
柄澤 文雄(大田)
佐藤 豊(目黒)
高木 史雄(世田谷)
小沼 正和(北)
小倉 一男(江東)
宮田 清志(村山大和)
大田 隆樹(青年部長)
専従常任中央執行委員
向井 光也(大田)
松尾慎一郎(村山大和)
三宅 一也(多摩・稲城)
石井 章二(府中国立)
不破 幸司(江東)
白滝 誠(足立)
大内 良雄(荒川)
松井 民人(杉並)
寺川 慎二(豊島)
中央執行委員(各支部1人)
野澤 國男(足立)
豊田 佳二(荒川)
柴田 良憲(葛飾)
高橋 勲(文京)
小島 保二(台東)
瀧澤 正コ(墨田)
本田 幸一(江東)
田中 茂(江戸川)
大塚 重吉(板橋)
作田 信義(豊島)
井上 俊雄(北)
藤澤 文夫(練馬)
林 一男(港)
鈴木 昭義(品川)
玉利 照明(大田)
須藤 春夫(目黒)
鈴木 英雄(渋谷)
岩佐 俊光(世田谷)
加藤 行夫(新宿)
浜崎 和馬(中野)
野辺 秀男(杉並)
橋本 昇(三 鷹)
橋本 英夫(武蔵野)
菅原 節雄(狛江)
片平 正夫(調布)
斉藤 栄一(多摩西部)
吉野 弘司(西多摩)
巻田 幸正(小金井国分寺)
蓬澤 孝一(府中国立)
小出 康雄(八王子)
西野 弘(日野)
太田 克徳(多摩・稲城)
岡田 豊志(町田)
山岸 郭志(小平)
石垣 雅之(清瀬久留米)
坂本 秀夫(西東京)
伊藤 文夫(村山大和)
小原 英治(東村山)
書記・ブロック1人
河野 行博(東部・荒川)
山極 武久(江東・墨田)
和田光太郎(城北・北)
川島 環(南部・大田)
北川誠太郎(西部・世田谷)
根釜 勝(多摩東・武蔵野)
三木 勉(多摩西・多摩西部)
倉林 広幸(多摩南・町田)
市川秀夫(多摩北・村山大和)
青年部
田中 健(足立・本部書記長)
専従常任中執待遇
松森 陽一(中野)
北村 博昭(小平)
高木 典男(杉並)
小野寺 悟(江戸川)
会計監査
北川 静夫(港)
山崎 吉治(豊島)
村山 紀一(多摩・稲城) |
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木下委員長の開会あいさつ |
05年の成果を確信に
15万の東京土建建設しよう |
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木下委員長 |
東京土建第58回大会以降の、大変きびしい状況下、運動を進めてすべての分野で目的を達したといっても過言ではないと思います。特に組織拡大では春一番に始まり、春・秋の月間とも目標を達成し、史上最高の峰12万5000人に到達しました。
本日お集まりの代議員をはじめとする支部、分会、群の役員、組合員、家族のみなさんの奮闘に心から敬意を表します。
建設国保の補助金を確保する運動でも、全建総連の仲間とともに昨年に倍する活動を展開し、現行水準を確保し、命の綱である土建国保の運営を守ることができました。
昨年は悪質リフォーム事件、耐震偽装事件など住まいの安全をめぐる問題が起こり、建設業の信頼が問われました。この中でも私たちは第28回住宅デーを成功させ、耐震助成制度の創設、拡充の前進もかちとりました。公契約条例制定を求める運動でも、意見書を採択した自治体が21市・区に広がりました。
この他、どけん共済会も前進し、中越地震と三宅島への支援ボランティアでも多くの仲間が奮闘しました。
今年は、昨年度のこうした運動の成果と力量をさらに大きく前進させる年にしようではありませんか。「07年決戦」にむけて、平和憲法を守りぬき、庶民大増税や医療保険改悪制度を進める政治から、国民のいのちとくらしを守る政治に変えていく運動を地域のすみずみからおこしていきましょう。
東京土建結成60周年に向けて、13万人の峰を作り、さらに15万の東京土建を建設し、建設労働者の賃金・労働条件の抜本的改善、地域建設業の営業を守るための民主的なルールを確立するという崇高な目標にむかって立ちどまることなく、「たたかって学び、学んでたたかう」という先輩の言葉を原点に、今年もがんばりましょう。
最後に、日本を民主主義が守られ、公正なルールにのっとって運営される平等な国にしていくことをめざし、2日間の大会で討議していくことをお願いして、中央執行委員会を代表してのあいさつといたします。 |
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来賓のみなさん(敬称略) |
東京地方労働組合評議会
議長 堤敬(東京自治労連中央執行委員長)
副議長 平山和雄
事務局長 高畠素昭
総務財政局 黒沢俊夫
日本共産党
衆議院議員 笠井亮
都議会議員 たぞえ民夫
参議院議員予定候補 田村智子
労働部副部長 室喜代一
都議会公明党
都議会議員 藤井一
都議会議員 小磯善彦
労働局次長 佐子田孝
都議会民主党
都議会議員 初鹿明博
全国建設労働組合総連合
書記長 佐藤正明
書記次長 大江拓実
労働対策部長 宮本一
全建総連東京都連合会
執行委員長 鈴木正次
書記長 田口正俊
埼玉土建一般労働組合
副委員長 酒巻圭一
書記次長 前島栄永
千葉土建一般労働組合
中央執行委員長 佐藤良治
中央執行副委員長 鈴木雄一
神奈川県建設労働組合連合会
会長 山本敏親
神奈川土建一般労働組合
中央執行委員長代行
白田宏記
書記長 氏家正一
全京都建築労働組合
執行委員長 田辺正男
書記長 徳本茂
徳島県建設労働組合
執行委員長 辻秀昭
福岡県建設労働組合
執行委員長 西山徹
熊本県建築労働組合
書記次長 吉川義秋
東京社会保障推進協議会
事務局次長 成平正英
全労済東京都本部
職域事業推進部長 松本博
中央労働金庫東京都本部
副本部長 蜩c秀一
劇団前進座東京営業所
副所長 松永耕次
女優 妻倉和子
全国労働組合共済連合会
理事長 田中千恵子
建設政策研究所
専務理事 辻村定次
(敬称略) |
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来賓あいさつ
全建総連70万人に貢献 |
平和であってこそ住宅建設 |
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来賓あいさつを真剣に聞く代議員 |
全国の先頭に立って奮闘
全建総連書記長 佐藤正明さん
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佐藤さん |
全国の仲間がみなさんのたたかいの成果を学ぼうという注目の中で、第59回の定期大会が開催されることを心からお慶び申し上げます。東京土建のみなさんが12万5千人の峰を越えられたその拡大の成果が、全建総連70万人を越える現勢に大きく反映していること、心からお礼を申し上げます。
さて、私たちをとりまく情勢はアスベスト問題、昨日もみなさんの運動がテレビで紹介されておりました。
本当に被害を受けている仲間を掘り起こしていく、そしてあの法律を変えさしていく、そういう運動をとりくんでいかなくてはいけない。
悪質リフォームの問題、耐震偽装の問題、建設に携わるものとして、本当にはずかしい話でございます。耐震偽装問題とからめて、一言申し上げておきます。
この国会にすべての住宅の売主が保険料を払う、そういう法案がでる予定でした。われわれ地域に密着した大工・工務店が建てる住宅に、本当に保険が必要なのか。政府は直ちに提出はできない。だけども、そのような法律はやがてでてくる。これは断じてつぶしていかなければいけない。
国保の予算の問題、住宅基本法の問題、申し上げなければいけないのですが定められた時間です。憲法の問題を話させていただきます。
全建総連、平和であってこそ建設産業、住宅建設はなりたつのだという思い、あの太平洋戦争で、アジアで2千万人もの多くの人たちを殺した。東京大空襲をはじめ、原爆を含めて330万人の日本人が戦争で死んだ。
こんな惨禍を繰り返さない。心ある日本人なら、平和憲法を守ろうというのは当然のことです。みんなが一緒になって日本の平和を守っていく。憲法9条を守っていく。そういう全建総連の決意を申し上げまして、連帯のごあいさつといたします。 |
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鈴木さん |
たたかい、そして学ぶ
東京都連委員長 鈴木正次さん 先ほどの木下委員長のごあいさつに、大変感銘を受けております。東京都連は、東京土建のみなさまの多大なるお力により、全国のさきがけ部隊としての実績を積み重ねてまいりました。
たたかい、そして学ぶという基本姿勢を忠実に守り、私どもの運動の方針の正しさを確信しつつ、ともに全建総連前進のために力いっぱい奮闘したいと考えます。
みなさんのご協力、ご支援をお願いいたしまして、ごあいさつとさせていただきます。 |
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笠井さん |
痛みの政治許さない
日本共産党衆議院議員 笠井亮さん 建設業界の民主化、いのち、暮らし、仕事を守って12万5千人というすばらしい組織を築き上げられたみなさんが、拡大ということを常に念頭に置いていらっしゃることに心から敬意を表します。
小泉さんは、医療が受けられないような医療改悪をする、消費税を二ケタに増税をする、グアムの基地をつくるために一兆円を越えるお金をだそうとする、そして戦争する国へ憲法を変える。改悪を改革といい、国民に理解を求めるといって押しつける。
そんな痛みの政治許さない。東京土建のみなさんの、いよいよ出番ではないかと実感しています。心から連帯のごあいさつを申し上げます。 |
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藤井さん |
補助金確保に尽力
公明党都議会議員 藤井一さん いままで東京都にアスベストの捨てる場所がなかったわけで、捨てる場所を確保するよう都議会でも強く訴え、今年の2月から中央防波堤処分場に捨てられることになりました。またアスベストの患者さんに対して、都立病院での治療体制を訴えたところ、昨年秋から都立の広尾病院に専門外来を設置して治療にあたっているところです。
建設国保の補助金確保については、みなさまの国会での請願、陳情活動を支援するとともに、東京都に対する補助金確保を懸命に働きかけてきました。みなさまのご努力もあり、現行水準を確保することができました。今後とも建設国保の安定運営に努力していきたいと思います。 |
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初鹿さん |
汗が報われる社会を
民主党都議会議員 初鹿明博さん いま耐震偽装の問題やライブドア事件など、お金さえもうければいい、お金で買えないものはない、そういう風潮が若い人の中に広まってしまうのは問題と思います。
ちょっとパソコンに向かって株の売り買いをして何十億円も稼ぐような方がもてはやされ、そういう方がでているにもかかわらず格差なんて生じていないなんていう社会にしてはならない。
本当にみなさん方のように現場にでて、汗を流して働いている、そういう方がむくわれるような世の中を全力をあげてつくっていきたいと思います。みなさん方の思いをしっかりと政治の場で実現してまいります。 |
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佐藤さん |
関東の一翼担って
千葉土建委員長 佐藤良治さん いま紹介されました全建総連の各組合を代表することになりますが、千葉土建を代表してごあいさつ申し上げます。
35年前のあの日雇保険の擬制適用廃止の大変な時に千葉土建は独立し、房総半島に民主的な組合をつくろうとがんばってきました。いま3万人に手の届くところまできましたことをご報告します。
いま若者から夢を奪い、働く壮年から仕事を奪い、お年寄りから将来の夢を奪ったこの政治を続けさせるわけにはいかないと思っています。
日本一元気な千葉土建のネーミングも活用しながら、東京土建のみなさんと全建総連の関東の一翼を担う運動を発展させる決意です。 |
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堤さん |
都民本位の都政を
東京地評議長(東京自治労連委員長) 堤敬さん 東京地評並びに東京自治労連を代表いたしましてごあいさつ申し上げます。
東京地評が東京労連と2003年2月に合流し、この間着実に組織を前進させ50万人東京地評に向かって前進していることをまずご報告いたします。
3月17日には、全労連のもう一つの日本闘争本部が全国のキャラバン活動に出発しました。小泉首相の小さな政府が大きな国民負担をもたらす、このことは誰の目にも明らかになってきています。
東京土建のみなさんと東京自治労連が駅前宣伝活動や自治体に対する要請、懇談活動など、運動も発展してきました。来年は統一地方選挙、知事選がたたかわれます。憲法改悪の問題が大きな争点となります。首都東京で、都民本位の都政をつくっていく。憲法改悪を阻止する決意を申し上げます。 |
中央労働金庫東京都本部・蜩c秀一さん、全労済東京都本部・松本博さん、全国労働組合共済連合会・田中千恵子さんからもごあいさついただきました。 |
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11分科会で専門部方針討議 |
安心・安全なまちづくり
地域住民との信頼を構築し |
仕事対策分科会
議長・大塚重吉(板橋)
山口知之(西多摩)
書記・浜徹(西多摩) |
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山口議長 |
仕事対策分科会は来賓1人を含め70人が参加しました。
瀬田宗市仕事対策部長は「みなさんの奮闘で昨年は住宅センターを中心に、約9億円の仕事を生み出した。新年度も力を合わせて前進を」とあいさつしました。
渋谷支部は「住民がリフォームを頼みたいときにどこに頼めばよいかわからないというのは情けないこと。支部では住宅センターがいつでも相談に応じている。『住まいの改善ネットワーク』はNHKの番組でも紹介された」との報告。
ボランティアについて足立支部から「事前調査は現場がわかる者を派遣すれば合理的な準備ができる。中越の緊急補修ボランティア先からお礼の電話があり、ボランティアの重要性を感じた」との発言もありました。
小平支部は住宅デーで組織数の3倍以上の来場者、組織数の40%近い参加者を集めた経験、ポスター貼りの不当逮捕を不起訴にさせた報告と支援のお礼が報告されました。
練馬支部は「1群1企画」の目標を離さず81%の群が企画を出したこと、前日まで群の仲間に参加を呼びかけ、昨年の1・5倍の1212人の組合員・家族の参加を実現した報告。
目黒支部は全分会に住宅センターをつくり、今年度はじめて2つの分会で新築の相談が寄せられた。他団体と協力して長年積み上げてきた運動が実ったと報告。
狛江支部は、04年にNPO法人多摩川フレンズを設立、介護と住宅改修で順調に実績ものびている。「住宅センター」から「まちづくりセンター」へ改革し、機敏に住宅相談に対応できる体制に変えたこと。04年の暮れに新築の相談も受けた報告がなされました。
墨田支部は、区の新防災対策の家具転倒防止事業にとりくんだこと、住宅まつりを15年間継続し、高齢者宅の手すり取付ボランティア活動や簡易な補強で災害のときに逃げ出せる区のモデル工事を進めている報告がありました。
渋谷支部の仲間から「本部会館建設のとき都民に顔の見える親しみやすい会館、東京土建の紹介やリフォームの展示など一般の人が自由に入れるような会館を望む」提案が出されました。
以上提案された分科会議題・討論は大きな拍手で承認されました。 |
10周年迎えたカレッジ
みんなが納得する技能評価を |
技術対策分科会
議長・橋本英夫(武蔵野)
渡邊正栄(世田谷)
書記・田村彰宏(世田谷) |
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渡邊議長 |
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技能者育成を討議した技術対策分科会 |
技術対策分科会の参加者は46人でした。来賓あいさつ、議案提案のあと、渋谷、西多摩支部の活動報告を受け、議案討議に移りました。
「地元で講習会を行なうと参加者が増える。本部でも三多摩での講習会の開催を検討してほしい。青年部のチャレンジ助成金の申請者が減っているが…」(八王子)。「技術技能が賃金に反映しないといけない。賃金対策の議案で賃金討議に技能評価の項目があるが、この課題を賃金対策まかせにしないで技術対策もからんでいくようにしているのか」(豊島)。「技術対策委員会の確立についてどう考えているのか」(板橋)など、意見、要望が出されました。
執行部から「三多摩開催の要望には、そっていきたい。ただ一支部での開催が困難な場合は数支部での開催など考えていきたい。チャレンジ助成金については青年部とも連携して広めていきたい。他団体で開催する講習会でも『チャレ助』を利用できるようにするなどして利用者を増やしたい」。
「技能の格づけと賃金は連動していると考えている。技術対策としての技能の格づけと、賃金対策が考える技能評価を話しあつて、みんなが納得するものを作っていく年にしていきたい。技能者のランクづけをしていくことは大作業。組合内で議論していきたい。またみなさんや外の意見も聞きながら進める」。
「来年の本部大会の分科会は、すべての支部から参加できるようにしていきたい。また委員会としても確立していきたい。ここ数年技術対策は進んでいる反面まだまだの面もある。みなさんがもっと声をあげていただいて、全体の合意がえられれば財政的な面も含め技能者の育成にもっと力をそそいでいきたい」などの答弁がありました。
最後に10周年を迎えた建築カレッジ九期生の卒業制作活動が報告され、技術対策分科会を終了しました。 |
職長の会(パル)結成
野丁場の労働条件改善へ展望 |
賃金対策分科会
議長・斎藤栄一(多摩西部)
長田幸一(西東京)
書記・松田裕輔(西東京)
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標準的な賃金のあり方も話しあった賃金対策分科会 |
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長田議長 |
来賓に、東京地評の黒沢さんが参加して、全体で56人の参加でした。宮田部長は情勢にふれ「賃上げの条件はある。トヨタもわずか1、000円ではあるが上げざるを得なくなった。昨年度の運動をしっかり総括して、全員が発言し運動に確信をもって進めましょう」とあいさつ。
白滝常任中執から、昨年の運動の経過と情勢について報告。公契約法(条例)制定のとりくみは、58回大会時には、9県議会・54市区議会での決議が、今大会時には228自治体にまで広がり、都内の自治体でも条例の検討が始まり、函館方式の発注者による建設労働者の労働条件と賃金水準を明示する通達を検討することなど、公共現場における労働条件改善の可能性が見えてきた。
PAL(パル)の結成は、「現場を変える企業従事者の大きな運動体への結集の端緒を切り開く実践段階に入ったことで、新たな展望を切り開いた」と強調されました。
方針提案は、各中執から地域建設業の振興と公共事業の課題(公契約条例の試案についても)、大手資本とのたたかいと従事者の結集、賃金討論を大衆的に行なう上で、「標準的な賃金のあり方」についての試案、権利と暮らしを守る方向と体制についての提案を受けて討論しました。
労働条件はさらに悪化している現場の報告をふまえて、公契約法(条例)実現の運動は、困難に見えても現場の労働実態と不適正な取引実態から自民党や公明党の議員に粘り強く働きかけ、意見書採択に結びつけ、議員が函館に視察をし「指導文書の検討」をする動きは、3支部からの経験報告でも明らかになりました。
3者(自治体、業界、組合)懇談会について日野支部から、都連4組合共闘のとりくみについて品川支部から、公契約の法制定の必要性を学習を通じて「国への意見書採択」、「3者懇談会を開催した」三鷹支部から報告がありました。
現場訪問で、建退共促進が「企業との共同を確信できた」と足立支部が、企業交渉において1次業者にアスベストの含有解体作業時に「拒否できる」との企業の回答を実効あるものにする必要性について発言がありました。
それぞれ具体的な提案を含め、活動方針に確信を深めた分科会の討論を踏まえ、議案は承認されました。 |
医療制度改悪を阻止し
土建国保の優位性を守ろう |
社会保障対策分科会
議長・平良純子(目黒)
宮本晋(府中国立)
書記・小嶋和俊(府中国立) |
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宮本議長 |
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活発な意見のでた社会保障対策分科会 |
社会保障対策分科会の参加者は、代議員41人、代議員以外の参加者30人、来賓5人、合計76人でした。
はじめに、大内社保対部長より「社会保障総改悪路線のなかで、04年に年金改悪、05年に介護保険改悪、今年は医療改悪が進められようとしている。ハガキ要請では昨年度の2倍以上の集約、都議会議員賛同署名は過去最高の署名を集約できたことに確信をもち、土建国保を守り抜くたたかいと、医療改悪反対の運動に生かしていただきたい」とあいさつがありました。
来賓の京建労徳本書記長より「東京土建国保の家族入院償還、こんなこと本当にできるのかなと思いましたが、立派にやっておられる。われわれも新年度から家族償還をとりいれていきます」とあいさつがありました。
松尾常任中執より運動経過、方針の提案がなされ、梅沢書記次長より「新年度の国保事業の変更点」などの国保組合報告、また、国保対策では未適用事業所に対する厚生年金の適用促進などの提案がなされました。
新年度の国保料の引き上げについては、野部国保組合理事長より「制度改定にご理解をいただきたい。引き上げは残念だが、保険料だけが運動の結果ではない。運動の成果でここまで引き上げ額を圧縮できたことに確信をもっていただきたい」とのあいさつがありました。
三支部より活動報告が行なわれ、世田谷支部から地域社保協の活動、府中国立支部から健康診断と地域社保協の活動。次に、練馬支部から予算要求ハガキ「1人ワンシート」運動のとりくみ報告がされました。
質疑では、足立支部代議員より国保補助金についての質問、葛飾支部より、社会保障ではなくて「社会保険」ではないかとの意見、また、三鷹支部からは国保料の決定の経過をガラス張りにとの意見。また板橋支部より、国保対策委員会の役割について、西多摩支部より賦課率問題について、また足立支部より、未適用事業所に対する保険証の交付について、府中国立支部からはジェネリック医薬品の使用促進について、杉並支部からは一部負担払戻し金についてなど各支部の活発な質疑討論がなされました。最後に全員一致で議案は採択されました。 |
石綿綿で倒れた無念の報告
アスベスト被害救済を |
労働対策分科会
議長・小野寺悟(江戸川)
佐藤忍(目黒)
書記・首藤甲二(目黒) |
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佐藤議長 |
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マスコミにも紹介された東京土建のアスベスト対策のビデオを上映 |
労働対策分科会は、代議員40人、代議員以外23人、来賓1人の64人の参加で進めました。高木部長のあいさつで始まり、全建総連の宮本労働対策部長より東京土建の労働対策運動へ感謝のあいさつがありました。執行部より議案提案の後、支部の活動報告がありました。
板橋は労災保険特別加入未加入の期間が労働者等の期間より長いことを理由に労災適用が認められず、「再審査請求」のたたかいを進めている。足立は、区内のアスベスト工場や区との交渉結果をアスベスト署名活動と結びつけ、組織の3倍の署名を集めた報告。患者会からエレベーター据付のご主人が危険性を知らされずに「石綿肺」になった無念の報告がありました。
続いてNHKやTBSなどが東京土建のアスベストのとりくみを取材したビデオを上映しました。
質疑討論では、練馬よりアンカー工業闘争支援へのお礼がありました。町田よりじん肺検診の補助金について、江戸川から「ダンプ一人親方労災」は17支部119人が加入し、拡大にも役立っている。西多摩は、再読影の結果の「専門医」への受診について意見と質問がありました。
国保補助は国保組合員のみで、都との関係で未加入者には出ない。再読影については、しばぞの→健診機関→国保→本部→支部となっている。「所見あり」はすべてが要受診ではなく、定期検診をすればよいだけのものもあり、誤解が生じないよう徹底をはかるとの答弁がありました。
患者会からアスベスト新法への対応、武蔵野より労災申請断念者の掘り起こしなどの質問があり、現在、19件の中皮腫があり基本的には労災申請していく。環境曝露や資格が足りない時は新法で申請する。
足立や板橋から再読影で現場の医療機関との調整の要望がありました。
分科会の意見や要望については積極的に新年度の労働対策運動に生かしていくとの答弁があり、全体で議案を採択しました。 |
庶民増税反対の運動を
所得税ゼロでも消費税20万円 |
税金対策分科会
議長・野口一美(渋谷)
前田信子(村山大和)
書記・伊藤高志(村山大和) |
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前田議長 |
参加者は、代議員41人、代議員以外の参加者14人の合計55人。
会議冒頭、小沼税対部長は「今年度は07年政治決戦に向けて、庶民増税反対の運動を大きく盛り上げる重要な年となります。議論を深め、方針案をさらに補強することをお願いします」とあいさつ。
支部報告として、奏野代議員(足立)より経営支援のとりくみが報告され、病気のために定期預金の解約を信用金庫に求めたが担保として応じられず、途方に暮れていた仲間を組合が間に入り、信用金庫と交渉を重ね解約に応じさせた経験が報告されました。
福田代議員(台東)からは、列島騒然の「売上税」廃止に追込んだ下町“台東”の歴史に学び、庶民増税反対の先頭に立つ決意が語られました。
今年度から26支部で申告ソフトの導入が行なわれ、秋元代議員(西多摩)からパソコンを導入したことで相談業務がスムーズになり、間違いや申告書の清書などの手間が省け、組合員サービスに非常に貢献したこと。また時間的な余裕ができ、春一番拡大など他の運動にも書記局が対応でき、相談活動を通じて脱退した組合員が相談会で二人加入につながった貴重な経験が報告されました。
その他大衆増税反対運動のとりくみ(江戸川支部)、立川地域での共同のとりくみ(多摩西部支部)、経営センターの活用と拡大(調布支部)と活発な報告がされました。
新年度方針に対して、杉並支部代議員から消費税申告をする者として、所得税がゼロにもかかわらず消費税を20万円も支払わねばならないきびしさが語られました。そのような庶民増税をすすめる小泉内閣を変革する立場で、もっと積極的に運動を展開してほしいとの発言。
大内常任中執から06年度を07年度決戦の前哨戦として位置づけ、反対運動の高揚を作り出していくとの補強答弁があり、昨年度の活動と新年度の方針について拍手で確認。最後に担当中執として長年奮闘し、今回退任される野口一美中執に花束贈呈が行なわれました。 |
若い層の本部納入金引下げ
組合費統一へ条件の整備を |
財政分科会
議長・橋本昇(三鷹)
後藤長年(調布)
書記・浅岡彩子(本部) |
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後藤議長 |
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「07年決戦」への財政基盤の確立をどう進めるか討議した財政分科会 |
財政分科会の参加者は代議員47人、代議員以外の参加者9人、合計56人でした。
冒頭での棗田財政担当副委員長よりあいさつを受け、その後、財政担当中執が一括して議案の提案をおこない、質疑討論に入りました。
参加者から高齢者の本部納入金の引き下げ、書記の社会保険料率の負担割合変更の早期実施、維持費や備品の経費削減、本部納入金の滞納者分の扱いについて要望が出されました。また、支部組合費統一の方向性、国保の積立金の扱い、小支部援助金の考え方や予算上産業対策局の記述についてなど活発な質問・意見が出されました。
執行部より、昨年来要望があった本部納入金の変更は、今年度は組織の増勢にともない若年層を引き下げを行ないました。高齢者については段階的シュミレーションの結果今年度は提案できなかったが、今後くわしい数字も資料として出していきたい、書記の社会保険料負担割合については今年度三回の給与改定委員会の中で、社会的には通用しないという共通認識の上で、近い将来合意を取りながら提案していくという結論にたったこと、経費削減については合い見積りを取るなど全体を精査し努力していると答弁がありました。
また、組合費の統一は、支部組合費は歴史的経過があり現在二千円の格差があるのが実態で、今年度は格差の原因を明らかにした段階であり、今後条件整備を進めていきたい、本部納入金については組合費格差のある中で単一組織として東京土建の運動を支えていくスタンスでご理解いただきたいと答弁があり、今年は「07年決戦」の前哨戦として奮闘していくたたかう財政基盤を確立するという意味で意義のある分科会でした。 |
憲法を守る世論つくる
うまずたゆまず学習活動を |
教育宣伝学習制度化分科会
議長・豊田佳二(荒川)
和田武文(中野)
書記・間野恒(本部) |
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和田議長 |
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憲法を守りぬくために、活発な機関紙活動、学習活動を申しあわせた教育宣伝・学習制度化分科会 |
代議員37人、代議員以外の参加者16人の合計53人で開催。開会にあたり小倉部長より「昨年記念すべき1800号を出すことができ、祝賀会もおこないました。先輩たちの努力を引き継ぎ、機関紙活動のいっそうの前進をはかっていきたい」とあいさつ。
議案提案に続いて、各支部から機関紙づくりに情熱をこめた報告が生き生きと語られました。
新宿支部は一泊学習会や「教宣の夕べ」で仲間の交流を深め「組合と仲間を結ぶ機関紙で教宣活動を前進させよう」と報告。機関紙コンクールで機関紙賞をとった板橋支部は、集団編集の取り組みについて。品川支部は、仲間と地域に目を向けた企画について。調布支部は取材をかねて「さかりばめぐり」や毎月教宣部の方針を確認していると報告。西多摩支部はあらためて全分会で機関紙発行に挑戦する」と力強く報告。
豊島支部の主婦の会は、「わたしのふるさと」「わが家のアイドル」「わが町の商店街」など、主婦ならではの視点で機関紙を作っていると報告しました。
向井常任中執より「地域から平和憲法を守れ」の世論を作るために、年1回でも特集を組み、地域に私たちの機関紙を配っていこうとの補足がありました。
杉並支部より、戦争を賛美する異常な区長により、「作る会の教科書」が採択されたが、その教科書を使わないでという署名にとりくんでいると報告しました。
続いて学習制度化に移り、池上学習制度化委員長のあいさつの後、議案提案と質疑があり、目黒の代議員より、理解できない横文字はわかるように表現してほしい。企業群の仲間で、群会議にも行ったことがないし、組合の事業内容も知らない人もいる。どのように学習をすすめるのか。との質問に向井常任中執より「新加入者向け、幹部向けなどさまざまな学習の場があるので、うまずたゆまず学習を続けていくことが必要」と答弁がありました。
足立の労働学校に参加した仲間から「職人に憲法は関係ないと思っていたが、受講して勉強になった」との感想も出されました。村山大和支部は「拡大における奮闘は、学習を位置づけて実践してきたから」と報告しました。最後に松本書記次長の「憲法9条を守れの意見広告運動に協力を」の訴えがあり、議案を全体の拍手で採択しました。 |
火災共済の前進確信に
ファミリーカード地域に広げる |
厚生文化分科会
議長・浜崎和馬(中部)
神宮和夫(葛飾)
書記・小野洋子(葛飾) |
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神宮議長 |
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共済活動の前進を誓いあった厚生文化分科会 |
厚生文化分科会は、代議員41人、代議員以外の参加者20人、来賓2人の合計63人の参加で行ないました。
清水部長が厚生文化議案を報告と提案。つづいて、北支部より「分会対抗ボウリング大会やその他観劇のとりくみ」西多摩支部より「五重塔と西多摩文化祭のとりくみ」の支部報告を受けました。
質疑・討論では、本部で将棋大会を例年行なっているが、囲碁大会もとりくんでほしいという要望や前進座公演についての質問が出されました。囲碁大会については、開催日程や時間的な制約があるが、今後検討していきたい。前進座については、前進座は各支部のさまざまな行事に協力し、積極的に各支部を訪問するなど努力されています。歌舞伎の伝統を守りながら働く者の立場で現代的なものをとり入れ組合員に親しみやすい演目を上演し、組合の結成当初から協力しすすめてきました。また、本部に要請のあるわらび座や青年劇場なども案内しています。要望に応えさまざまなとりくみをしていくことに努力します。答弁を受けて厚生文化部議案全体を拍手で承認しました。
次に高木常任中執待遇が、共済関係議案を報告と提案。足立支部より「ファミリーカードの地域提携5店すすめた経験」多摩・稲城支部より「火災共済促進月間目標達成の教訓」の支部報告を受けました。
討論の中で、常備薬の注文から届くまで時間がかかること、漢方薬も入れてほしい。協定葬のシステムや割引率。自動車・自転車事故対応、どけん火災共済の給付までの時間の短縮、保険業法の改正について意見がありました。
漢方薬等入れられるものについては改善しました。届く日数については、一定規模で取り組んでいるため時間がかかります。協定葬については、民間より30%程度安くなっており、組合員の家族であれば利用できます。火災共済の給付までの時間は、基本的には2週間余で給付をしていますが、査定などで時間がかかるものについては、個別に吟味し必要な改善をするようにします。自動車、自転車の事故対応について、自転車事故の場合、事故証明は必要なものなので警察に届け出をお願いしています。証明が取れない場合は、別途経過を報告してもらい対応しています。自動車事故対応の要望については、本部に集中し改善するようにしています。保険業法の改正については、今回の法改正により共済活動ができなくなることはありません。5年後の、制度見直しの動きを見守り、必要な対策を取りたいと答弁がありました。その後、共済関係議案を拍手で採択しました。
最後に横谷中執のまとめで分科会を終了しました。 |
組織改革でも前進が
年間3千人以上の実増へ |
組織分科会
議長・盆子原侑三(江戸川)
菅原義春(西多摩)
書記・岡本紳(西多摩) |
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菅原議長 |
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「団結した力でさらに飛躍を」と意思統一した |
組織分科会は、来賓(都連委員長・埼玉土建書記次長・熊建労書記次長・京建労委員長)を含む108人で開催しました。来賓を代表して京建労の田辺委員長より、「東京土建の活動が全国の仲間を勇気づけている。来年の60周年にむけてさらに前進してほしい」とあいさつしました。
執行部の議案提案では、(1)昨年は史上最高の拡大成果をあげ2006年1月当初人員で12万3681人の史上最高の組織現勢をかちとったこと。特に秋の拡大では6・08%、7279人の拡大成果で12万5千人突破の峰を築いたこと。(2)組織強化でも拡大運動の二極化を秋の拡大月間で克服し、全世代結集や事業所対策など組織改革の実践で貴重な前進をかちとったことなどの経過報告がされ、つづいて新年度方針として(1)年間3000人以上の実増で12万7000人の組織到達(2)組織改革の本格的な実践。特に若手・全丁場から役員の登用と分会・群の確立強化を中心に組織の発展・強化を全力でとりくむこと(3)事業所分会の確立と活動発展をはかることなどが提起されました。
質疑討論では、荒川支部より脱退をくいとめるための活動。大田支部より分会長執行委員制の問題と事業所拡大の手立てについて。町田支部より目に見える目標などについて質問がありました。執行部より議案にそって具体的な説明をおこないました。
次にシニア友の会会長より「シニア友の会の発展・強化について」の議案提案があり、続いて荒川支部からシニア幹事会の出席率が高い経験。世田谷支部より高齢者部会の開催。町田支部からシニアの会に対する予算措置など活発な意見が出されました。全体としてシニアの会の発展をめざすことを確認しました。
支部からの報告では、世田谷支部が秋の月間を16年ぶりに達成した経験。西多摩支部から03年の支部大会で5ヵ年計画をたて組織強化を進めていること。足立支部では発足して4年経過し一番大きくなった事業所分会の運営について。中野支部からシニア友の会が楽しく活動している経験が報告されました。
主婦の会からは、組合との結びつきをより強くしたいという板橋支部や07年の40周年に2万4000人をめざしている主婦の会のとりくみついて発言がありました。最後に、市瀬組織部長よりまとめをおこない、組織分科会の議案を採択しました。 |
分会に若手登用を
全丁場から役員の選出 |
後継者対策分科会
議長・藤澤文夫(練馬)
五十嵐淳(荒川)
書記・河野行博(荒川) |
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五十嵐議長 |
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初の分科会であいさつする野部副委員長 |
後継者対策分科会は68人の参加でおこないました。
議案提案では、昨年新たにできた専門部として経過と共に各支部の主な活動と教訓について報告しました。
質疑では、三鷹支部より「支部・分会だけでなく本部としても若手を育てる気風を」、町田支部より「10年前の青年後継者対策部がなくなった経過もあり、同じことにならないか」、大田支部より「定年制を本部としてもしっかりと位置づけてほしい」などの意見や要望が出されました。
執行部より、若手を育てることについては「提案している立場であり、そう受けとめている」、後継者対策の新設については「青年部も含めて40歳代までを対象にした専門部であり、前とは同じではなく、その世代の結集と役員・産業の育成であり、心配はない」、定年制については「07年に中執で実施する。分会の役員体制も年次計画で若手登用を行なっていく」と答弁しました。
そして今年度の方針は、独自活動の推進や分会青年部の確立に向けた年次計画などについて提案し、江戸川「新加入者説明会の開催」、足立「分会青年部づくり」、江東「どけん親子まつり」について支部の経験報告があり、質疑応答に入りました。
江戸川支部より「全丁場の結集、特に野丁場の参加を求めると昼間の会議などの参加はできないのでは」、三鷹支部より「青年部でメリットある建退共をなぜ宣伝・普及しないのか」、大田支部より「本部として全丁場・全世代にとりくんでほしい、部としておこなったアンケートをもっといかしてほしい」、清瀬久留米支部より「支部として若い世代が結集する方策を探求して活動を発展させたい」などの要望や意見がだされました。
執行部より全丁場の役員選出について「組合員の構成、要求からみて全丁場の役員構成を追求していかざるを得ない、支部によっては野丁場の役員が参加している支部もある。会議運営も検討する」。青年部の建退共については「青年部独自の建退共加入促進チラシも作成して運動している」と経過を説明、アンケートは「有効に活かしていく」などと答弁。
最後に携帯(モバイル)の実践講座もおこないました。 |
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大会参加者 私も一言 |
組合員一人ひとり頑張る |
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吉田さん |
【武蔵野・型枠大工・吉田憲雄記】
木下委員長の話を聞いて、13万人の組合めざして組合員の一人ひとりががんばることが大切だと感じました。また増税はどうしてもやめさせ、憲法九条を守りましょう。 |
3会場で発言できいい体験 |
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市場さん |
【三鷹・内装・市場靖秋記】
はじめて代議員席で、緊張の一瞬。木下委員長の力強いあいさつは、目標に向かって突き進む意気込みを肌で感じました。私は本会議場、分散会、分科会と発言できたし、他支部の仲間と交流できたことなどいい体験ができました。 |
今年こそ町田は3千人実現だ |
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横井さん |
【町田・消防設備・横井孝治記】
昨年の拡大運動を大きく前進させた勢いが感じられた大会でした。PAL(職長の会)の会長の話はゼネコン現場の民主化へ期待が持てるものです。昨年唯一目標達成できなかった町田の役員として、今年は汚名を返上し3000人支部をめざします。 |
期待される東京土建に誇り |
【調布・大工・林正樹記】
スケールがでかい大会です。全建総連の佐藤書記長も東京土建の運動に敬意を表すとしています。期待される組合の一員として誇りに思います。 |
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第59回大会 参加者の声 |
青年部確立する若い人に協力 |
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佐藤明宏さん |
【葛飾・建具・佐藤明宏記】
青年部長として2回目の参加です。葛飾支部は夕食後にも会議をしました。すごいですね。分科会では後継者対策に参加しましたが、青年部OBの人も多く、私たちも頑張って支部青年部を確立し、近い将来に後継者対策として若い人たちに協力していきたい。 |
青書記長の苦労察す知識を高めたい |
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武田さん |
【村山大和・タイル工・武田良次記】
はじめての参加です。まず、基調報告では85ページある内容を報告される書記長の苦労を察します。私の考えは倍の時間があってもいいと思います。知識をもっと高めなければいけないと自分に反省する大会参加でした。 |
仲間の権利守る江東も九条の会 |
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中谷さん |
【江東・大工・中谷登志夫記】
分散会の中で、仲間の仕事と暮らしを守る運動は自分たち組合員の権利を守る運動だと各代議員が意思統一しました。憲法改悪を許さないたたかいでは、江東支部もちかく「九条の会」創設を目指してしていますが、各支部の発言はとても有意義でした。 |
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8現場で建退共説明会 |
退職金制度に期待
現場代理人との懇談も |
【本部賃金対策部・唐沢一喜記】
東京土建は、昨年10月の企業交渉で「建退共の現場説明会」を認めた企業のうち6社(ゼネコン4社、ハウスメーカー2社)の8現場で説明会をおこないました。
説明会は、参加者の多くが事業主や職長ということもあり、「退職金制度があることで、いい人材が集まり、定着することが最大のメリット」と訴えました。
また説明会では「終了後の現場代理人と懇談し、情報交換をするなど友好的な関係を作れた」「ハウスメーカー従事者より、元請ではなく一次業者と職人が折半で建退共の証紙代金支払い、退職金を積み立てている」「現場所長から『建退共の証紙請求がない』という話も」「職人さんから建退共以外の話も聞くことができた」「下請の事業主より、建退共実務の軽減の話があり、組合の事務組合や任意組合の役割を再認識できた」などでした。
3月9日には、大東建託東京支店が50社を集めた工程会議の前段で、30分間建退共の説明会と小金井国分寺支部から東京土建の業務の説明を行ない、会場には本社の幹部もきていて、建退共に対する業界の期待が確信できました。(写真)
今後は「建設業界を良くしたい」という一致点を強調しながら建退共現場説明会をおこなっていくことにしています。 |
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「庶民大増税反対」と全都で統一行動 |
消費税の免税点の引き下げで税金が2倍になった、控除がなくなり大幅な増税になった高齢者など、国民生活に深刻な増税路線を突き進む、小泉内閣に対する怒りを示し、民主的税制をもとめて行なわれた「3・13重税反対全国統一行動」は13日(一部14日)、全都一斉にとりくみ1万4千人が参加、重税反対を都民に訴えました。 |
豊島は池袋でデモ行進
強権的な税務調査はやめろ |
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作田委員長を先頭に行進する豊島の行動 |
【豊島・書記・間中淳一郎記】
3月13日、豊島支部は豊島区大運動実行委員会や豊島民商とともに、150人の参加で「許すな!庶民大増税・憲法改悪反対!中小業者・建設職人の仕事と営業を守ろう!」と題して重税反対統一行動にとりくみました。
当日は、12時から中池袋公園で集会をおこない、主催者を代表して、豊島支部の作田委員長が「今日の行動を成功させ、庶民を苦しめる大増税に反対する声を大きくひろげ、世論を動かせる運動につなげていきましょう」とあいさつし、豊島区労協、豊島民商なども発言しました。
集会後、沿道の区民に消費税増税反対や大企業優遇税制反対などをアピールしながらデモ行進。再度、西池袋公園でデモ隊を待ち受けていた仲間と集会をおこない、「納税者の権利を守れ」「強権的な税務調査はやめろ」など、税務署にむけて私たちの訴えのシュピレヒコールをあげ、集団申告をおこないました。
今後、豊島税務署に向けて民主的な税制についての懇談や要望書を提出し、私たちの強い意志をアピールしていきます。
豊島支部では今年からパソコンの会計ソフトを入れて、税金相談に対応した結果、流れもスムーズになり好評でした。相談件数としては昨年並みですが、これからは相談者を増やすように税対部としても力を入れていきます。 |
立川総行動
怒り集団申告
税務署ほか27ヵ所要請 |
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申告を待つ多摩西部の仲間 |
【多摩西部・書記・藤井顕記】
「庶民大増税」の怒りが渦巻く今年の重税反対・諸要求実現立川地域総行動は、3月14日、103団体1400人の参加で、午前にアミュー立川大ホールで集会、立川税務署までデモ、集団申告をおこない、午後から各所へ要請行動をとりくみました。
集会では山口実行委員長(支部副委員長)のあいさつをはじめ、年金者から高齢者いじめの大増税の告発、零細業者から新規消費税課税業者となった怒り、医療従事者から医療改悪による現場実態の報告があり、自らの仕事と暮らしを守るために全力で取り組むことを誓い合いました。
また、デモ・集団申告は5艇団からなる大デモ隊は立川周辺の市民・商店街へ大いにアピールできました。
午後の各所要請行動は、78人が参加し、10班に分れ立川税務署をはじめ、各郵便局、金融機関、政党など27ヶ所をまわり、103団体の切実な要求を訴えました。今年は新たに東京都教育委員会も交渉先に加わり、教育基本法改悪反対、日の丸・君が代問題で揺れる地元の代表として都庁まで交渉に行きました。 |
中野は350人で集会
増税を実感した確定申告 |
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中野税務署まで重税反対を訴え怒りの行進 |
【中野・書記・前川進通信員】
3月13日、重税反対統一行動が中野駅北口広場でおこなわれ、東京土建や区内の業者団体などから350人が参加しました。
集会の冒頭、主催者を代表して東京土建中野支部の浜崎委員長があいさつしました。「今年の確定申告では、税金を計算してみて、増税を実感した人が多かったはず。庶民増税と金持ち減税の方向がますます強まっている。政府は国民が納得できるような税金の使い方をしてほしい。今日は怒りの集会とデモ行進をしましょう」と訴えました。
集会では各界の代表からの決意表明のあと、集会決議を採択し、参加者は「消費税増税反対」「庶民大増税許すな」などをシュプレヒコールをしながら中野税務署までデモ行進しました。 |
重税反対の世論を
江戸川は千余人が申告 |
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総務課長に集会決議を手渡す |
「3・13重税反対全国統一行動江戸川北部集会」は3月13日午前9時、平井公園に東京土建と民商ほか東建従、江戸川区労連などで重税に反対する怒りの集会が開かれました。
主催者を代表して江戸川民商の夏井会長が「小泉構造改革は急速な所得格差を広げ、中小業者・国民の命と暮らしを脅かしている。さらに自民・公明の与党税制「改革」大綱では07年をめどに消費税を含む税体系の抜本的改革にとりくんでいくとしている。今日の決起集会と自主申告行動を期に重税反対の世論を広げよう」と訴えました。
集会は東京土建江戸川支部の盆子原委員長と江戸川区労連の八木橋事務局長が決意表明をのべたほか、東建従の武内さんから決議案が読み上げられ参加者の拍手で確認されました。
江戸川北税務署までのデモ行進は3隊列にわかれ「減税で景気回復せよ」「非課税限度額を180万円まで引き上げよ」「「強権的な税務行政はやめよ」などを区民に訴えました。税務署では申告行動を前に総務課長に対して、実行委員会の代表が集会『決議文』を読み上げ要請しました。
なお、江戸川北と江戸川南の両税務署には1047人の仲間が申告書を提出しました。 |
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武・三怒りの総行動
雇用とくらし憲法守る |
【三鷹・書記・門傳富夫通信員】
3月10日、三鷹市役所の防災無線から「今日は『東京都平和の日』です。昭和20年3月の東京大空襲により、約10万人もの方々が亡くなられた日です」と放送が流れました。
この日「武蔵野・三鷹怒りの総行動実行委員会」の呼びかけで「雇用と暮らし、命と憲法を守る」をメインテーマに『武三地域怒りの総行動』を行いました。
午後1時から武蔵野市役所と三鷹市役所、武蔵野郵便局へ要請行動。午後4時半からは吉祥寺駅で16人が参加し、駅頭宣伝を行いチラシの受けとりも良く、500枚のチラシを30分程で配りました。午後6時30分からは武蔵野公会堂で集会を開き、110人が参加。「憲法改悪と増税を許さない、命と暮しを守る決意を新たにし、国民運動を展開する」という決議を採択しました。 |
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首都圏で働く田川建労の仲間励ます集い開く |
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三浦委員長 |
首都圏で働く山形県・田川建労組合員を激励する「県外就労組合員を励ます集い」が3月26日、東京土建本部会館で開催。この集いは、労災事故や労働環境問題などで、首都圏の組合が県外就労者の相談窓口になろうと、東京・埼玉・千葉・神奈川の4組合が共同で主催し、今回で5回目となりました。
出席者は、田川建労本部の三浦一男委員長他3人の代表と県外就労者10人、東京土建の木下委員長、池上副委員長、高木労働対策部長をはじめ、4土建の労働対策部を中心とする関係者、宮本全建総連労対部長も出席しました。
東久留米でおじさんが経営する本間工務店で働く本間裕之さんは、「高卒でおじのところで修行し32年、事情があって田舎へ帰ったが、仕事がなくて、また戻ってきた」と、県外就労の切なさを訴えていました。 |
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憲法9条守れの声大きく |
憲法と私たちの安全を考える
憲法は「いまこそ旬」
佐高信さん坂本修さん 改憲の動き批判 |
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「軍隊」で安全はないと語る佐高信さん |
【本部・関根和夫記】
3月25日、「憲法と私たちの安全を考えるつどい」が千代田区公会堂で開催され(主催・陸海空港湾労組20団体、協賛・憲法改悪反対労組連絡会)700人(東京土建109人)を超す参加者となりました。
集会では評論家の佐高信さんが「小泉・構造改革がもたらしている耐震偽装やライブドア問題などは、規制緩和の問題が隠れている」民営化することでルールを壊していることに事故、事件の要因があることを指摘。米軍再編強化が日本の安全を脅かしている。「軍隊があることが安全ではない」と言い切りました。
弁護士の坂本修さんは、自民党の改憲案(新憲法草案)は、戦争をするための「壊憲」案とズバリと斬り捨てました。草案は、憲法の前文にある平和的生存権と憲法九条一項、二項の世界に輝く非軍備・非戦の平和主義のうち第二項を抹消しています。日本国憲法の平和主義が、これまで果たしてきている貴重な歯止めを取り去って、自衛軍を明記し、アメリカとともに他国を先制攻撃、共同軍事作戦(集団的自衛権の行使)を合憲にするなど改憲の狙いを明らかにしました。
改憲勢力の動きは急で、国民投票法案の国会提出が強まっている。しかし国民世論は、九条改憲反対がなお多数であり、政府与党との「ネジレ」が現存している。日本国憲法は輝やいていて「いまこそ旬」と結びました。
最後に、連帯あいさつで新聞労連、国労、全気象労組とともに、都連青協議長の大田隆樹さん(東京土建青年部長)が全建総連を代表して決意表明しました。 |
小学校歌に憲法が
「私の九条への思い」語る |
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「千駄木の平和地蔵さん」を合唱する会員 |
3月10日、文京シビック代ホールで、文京区にある医療生協「東京保健生協九条の会」が結成一周年のつどいを開き組合員や区民など1100人(文京支部30人)が参加。
つどいは「坂下平和地蔵尊」を主題とした曲の合唱と朗読の構成「千駄木の平和地蔵さん」で幕開けされました。そして「私の九条への思い」を3人の方が語りました。その一人、亀谷敏子さんは戦時中、軍国少女として兄の出征を自慢していましたが、3月10日の空襲で親、姉妹をなくし兄も戦死しました。つらい思いを今でも忘れられないでいると涙ながらに語り、「絶対戦争を繰り返してはいけない」と訴えました。
講演では三上満さん(教育評論家)が、「子どもたちの明日のために憲法を守ろう」と憲法と九条の大切さを語りました。戦後、渋谷区、世田谷区にある小学校には校歌の歌詞に「戦争をしない武器を持たない」と憲法のことがうたいこまれているくらい、新憲法に期待する当時の思いがあったことを紹介。
三上さんは、世界の国々が「憲法九条」の精神を自国のあり方に取り入れようとしている。九条は世界に生きていることを訴えました。そして教育基本法の改悪を阻止し、憲法の理想に近づいていく努力をと締めくくりました。 |
全労連などが中央集会
イラクの自衛隊撤退要求 |
「イラク開戦から3年、イラクに平和を、日本全土を侵略拠点にするな」。イラクからの自衛隊の撤退を求める3・19中央集会が3月19日、日比谷野外音楽堂で開かれ、3000人が参加しました。
全労連などが主催。「日本は憲法九条を持つ国として自衛隊をただちに全面撤退させるべき」と訴え、在日米軍基地再編反対や憲法改悪阻止を呼びかけるアピールを採択し、銀座をパレードしました。
あいさつした全労連の熊谷金道議長は、開戦3年目を前に米軍がイラク国内で過去最大規模の軍事行動を展開していることを批判。「米国は在日米軍基地の再編を進めているが、山口県岩国市で行われた住民投票では圧倒的多数が艦載機移設反対に投票した。投票者の9割が反対。全国から平和への大きな流れを」と訴えました。 |
足立支部
憲法学習に300人
9条は改正必要ない |
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会場いっぱいの足立の集会 |
【足立・笠原昇通信員】
3月13日、東京土建足立支部会館において、区民や労働組合、諸団体に呼びかけて、憲法学習会が開かれ、300人(東京土建130人)をこえる学習会となりました。
一ツ橋大学の渡辺教授は「いま憲法9条をまもること」と題して講演。わかりやすい内容で、参加者は9条の「改正」の必要がないことが理解できました。参加者からは「改憲は子どもたちの将来にとってマイナス」「梅田や江北の地域で9条の会を立ち上げている」などの発言がありました。
この日、足立支部は、発起人86人によって『足立の建設職人・九条の会』を発足させました。今後の活躍が期待されます。 |
新宿・中井九条の会
落合西分会も協力
ガラスのうさぎ上映会 |
【新宿・ビルメンテナンス・佐藤トラオ記】
「中井九条の会」は新宿区の中井地域の人たちが集まって平和憲法を守ろうと出来た組織です。その会から「今度の九条のつどいで、ガラスのうさぎの上映会をやるので、ぜひ土建さんも一緒にやってください」と呼びかけあり、落合西分会も協力することになりました。
3月18日、落合社会教育会館には地元から大勢の仲間が集まり、ガラスのうさぎを鑑賞。戦争中だった子ども時代を思い出し、泣いている方もいました。
上映が終わって、みんなで東京大空襲や疎開などの体験談や平和への思いをそれぞれ話しあいました。
せっかくの上映会なのにお子さんや若いお母さんなどの参加が少なかったので、これからは、もっとたくさんの人たちに声をかけていかなければと思いました。 |
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「九条の会」運動 学習と交流会 |
全国ですでに4000、東京で360をこえる「九条の会」が結成され、2月には憲法改悪に反対する東京共同センターが発足。東京共同センターでは地域・職場の「九条の会」の確立にとりくみ、そのための学習会や署名行動の学習交流会を行います。東京土建各支部からも参加します。
とき 4月16日(日)1時
ところ エデュカス東京
内容 国会情勢と「国民投票法案とは」、運動の交流。 |
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都の新通達撤回を小森教授ら批判 |
東京都教育委員会が卒業式や入学式での、「君が代」の起立斉唱について、「児童・生徒への指導を教職員に徹底する」との通達を都立学校校長に出したことについて、小森陽一東京大学教授や「子どもと教科書ネット21」の俵義文事務局長らが3月16日、「『生徒の不起立』を『教職員の不適切な指導』に直結させて教職員を処分するというもの」と批判。通達の撤回を求めるアピールを発表した。 |
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憲法9条を守れ 意見広告にご賛同を |
「世界に誇る憲法九条=日本国憲法を守れ」の声が全国に一段と広がっています。一方政府与党は民主党を巻き込み今国会に、憲法改悪につながる「国民投票法」案の提出を準備しています。
戦後61年、日本を戦争の脅威から守ってきた日本国憲法は、昨年11月の自民党大会が「新憲法草案」を決定したことで、憲法9条の改悪をはじめ、アメリカの世界戦略に沿い、国民の権利を根本から否定し、国民のための憲法から、国家のための憲法に変えられる危険な情勢になっています。
東京土建は、こうした緊迫した情勢の中で「国民投票法」の本質を広く国民に知らせるため、新聞意見広告とポスター作製に協力することになりました。多くの分会・組合員のご協力をお願いします。
賛同金
団体一口6000円
個人1000円
意見広告は毎日新聞(関東版)に6月1日掲載予定。なお、申込みは賛同金をそえて支部事務所まで。 |
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デンマークのハンセンさん
日本住宅寒くないの |
川嶋さんの現場見学
足場板の作業床は「狭いよ」 |
3月10日から12日まで開催された第四回アジア太平洋地域建設労働者セミナーにデンマークからアスベストのたたかいの報告者として参加したコペンハーゲン建設労働者組合の専従役員フレミング・ハンセンさん(元レンガ工・44歳)は集会後、日本の住宅建築現場を見学したいと西多摩支部の川嶋榮一さんの新築工事現場を訪れました。 |
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川嶋さん(中央)と話すハンセンさん |
川嶋さんの現場は木造2階建て、約120平方メートルで外壁下地用ベニヤを張り終え、一階の床下地が張られ、内側から断熱材を入れる作業中でした。ハンセンさんは17歳から31歳までレンガ職人として働いた後、組合の専従者になり保健・安全を担当しています。
現場に着いたハンセンさんは、まず壁の厚さを見て保温は大丈夫かと質問。デンマークの住宅は寒さがきびしいので壁の厚さが35センチメートルあり、工事検査では熱の放出量をカロリー計算します。これに対して日本の住宅は外壁が50ミリのALC板、30ミリの下地合板、105ミリの柱の間柱間には断熱材、そして内壁は15ミリの耐火ボード。日本の高温多湿の気候ではこれで充分との説明に、理解を得るまで時間がかかりました。
二階には階段の開口部からアルミの梯子をのぼり、階段周りの足場板を歩き床の張ってある部屋から外部の足場などを見ました。ここでもハンセンさんの関心は、階段周りの安全と、外部の足場も作業床が足場板1枚では狭いと体をゆすりながら話していました。そして「この家は自分の家にしたい」と冗談を飛ばしていました。
現場見学のあと西多摩支部に立ち寄り、池上副委員長や西多摩支部清水委員長らと和やかに懇談、西多摩支部から半天や9条のぼり旗、組合のバッジなどが贈られました。 |
4年間現場と学校へ
修行中の学費は国と企業で |
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東京土建の役員も同行しました |
デンマーク・コペンハーゲンでは入職すると4年間の修行となり、3年間は現場であとの1年は職業学校へ通います。以後は自分で企業と賃金交渉して働き、6ヵ月は企業で働きながら10週間は学校へ通うことができるので、技術の向上ができ賃金も上がることになります。学校の費用負担と賃金は企業と国が保障していますので安心して技術を磨くことができます。職人は職種別組合に所属します。
職人の労働時間は月曜日と火曜日は8時間ずつ、水曜日と木曜日、金曜日は7時間、土曜日と日曜日は大問題が起きたとき以外は完全休業です。さらに年間5週間の有休がとれ、賃金は月収約45万円から75万円くらいです。税金は35%を取られますが、医療、教育は無料です。
ちなみにハンセンさんのアパートは100平方メートルあり、家賃は水道光熱費込みで10万円以内といいます。 |
アスベスト建材の使用ボイコットを |
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ハンセンさん |
【フレミング・ハンセン記】
デンマークではアスベスト起因性の病気と診断され、それがアスベストを扱う労働によるものだと証明されると経済的補償を受けることができます。補償制度には(1)永久的な健康被害補償。(2)労働能力の喪失補償があります。
アスベスト起因性の病気は発病までの期間が長いため、使用者保険会社に基金設立が法律で義務づけられ、保険会社はすべてこの基金に資金を拠出しなければならず、労働者への補償金はこの基金から支払われます。労働組合としては補償を受けるためにたたかわなければなりません。保険会社は補償金の支払を避けるためにありとあらゆる口実を見つけるからです。
アスベストとのたたかいは労働組合の任務にほかなりません。それはアスベストの即刻禁止を要求します。暴露リスクを削減するために厳格な安全規制の確立。補償制度の確立のたたかいです。デンマークでも全国的にアスベスト使用建材の使用ボイコット運動を続ける中で世論を動かし、被害者への補償金の支払を義務づけました。 |
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津南町と栄村が豪雪支援ありがとう |
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ソリ遊びに大喜び |
「みなさんのご支援のおかげで、私たちは元気に春を迎えることができました」。
3月26日、新潟県津南町と長野県栄村の有志でつくる「GO雪共和国」の「豪雪支援ありがとうキャンペーン」が、東京・日本橋で行なわれました。
都会の子どもたちにも雪に親しんでもらおう、あわせて四季折々の豊かな自然が自慢の津南・栄にぜひおいでください、と呼びかけました。
当日は午前11時の開始まえからたくさんの人出で、子どもたちは雪ソリを楽しみ、3臼のお餅もあっという間になくなりました。
この催しには栄村の高橋村長はじめ津南町町長、新潟・長野両県知事もあいさつにかけつけ、豪雪支援への感謝をのべ、訪れた人々は桜の下での雪の感触と「栄ふるさと太鼓」などの演奏を終日楽しんでいました。 |
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映画
時代を撃て・多喜二 |
【文京支部発】
「時代を撃て・多喜二」の映画上映会実行委員会をつくり、争議団支援を兼ねてとりくみました。
当日の3月2日の文京シビック小ホールは300人を越える人が参加し、大成功となりました。文京支部でも、42枚のチケットが売れました。
「蟹工船」などで世界的にも有名なプロレタリア文字の旗手、小林多喜二を描いた記録映画で、「おもしろかった」との感想が多くよせられ、争議団支援カンパも10万円以上集まりました。 |
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東京建築カレッジ第9期生修了式 |
輝いて26人巣立つ
林さん技能五輪の代表に |
3月18日、東京建築カレッジは9期生の修了式を行ないました。修了生は26人。立派に卒業制作をおえて修了を獲得した修了生たちの顔は、自信に輝いていました。今春10周年を迎えたカレッジ。修了生は250人となりました。 |
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26人の新たな門出を祝ったカレッジ修了式 |
カレッジでは式も授業の一部。来賓の方々の祝辞もミニレクチュアーで、修了生は胸をはって聞き入ります。最後の校長講義で藤澤校長は職業の意味を問いながらその能力開発に奮闘し、成長をとげた修了生をたたえました。
うれしいニュースは、式に先だって修了生の林剛さん(20歳)が技能五輪大会の東京代表に推薦される権利を獲得したことが知らされたこと。
林さんの雇用主の苫米地芳見さん((有)睦建設・足立支部)も「現場で習えないことを学校でやっている。休まず学校へと励ましてきた。資格でも競技大会でもいろんなことに挑戦してほしい。林さんの五輪への挑戦は最高の喜び」とあいさつされました。
特別表彰では、全分野の学習に大きな成果を修めた山本国男さんに能力開発協会会長賞・土建委員長賞。すべての集合訓練に無遅刻無欠席の皆勤を通した雨宮一浩、永井貴秋さんの2人に土建委員長賞が授与されました。
精勤賞(95%以上)は林剛、三嶋康稔、保坂祐介、山野辺悟志、山本国男さん。技能賞は技能照査で優秀な成績を収めた滑川智也さん。卒業制作優秀賞は「神輿」班。田裕次郎、山本国男、田沢慎也、松下義一、佐藤寛之、一柳竜太さんのチームに。規矩術学習に成果をあげ、八分鉋が授与される技能奨励賞には、高橋宏光、林、保坂、山野辺、滑川さんが紹介され、発表のたびに会場が沸きました。
修了生を代表して佐竹理志さん(二年運営委員長)が自作の詩を披露しながら、「道は枝分れしても真っすぐ進もう」と決意をのべました。 |
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故郷へ氏神のお堂 総檜造りでみごと完成 |
【東村山・書記・重枝美津子通信員】
氏神様のお堂を制作中の2人は、いずれも東京建築カレッジの講師をつとめる小平支部の柴定幸さん(写真右)と東村山支部の小原英治さん(同左)です。
お堂は柴さんの故郷・長野県・伊那谷の『柴家』を守る氏神のお堂が壊れそうになっているために造りかえることになり、柴家の唯一の大工として柴さんの名前があがり、引き受けることになりました。
伊那谷地区では、古くから4月19日が氏神様の奉納の日ということで、3月中旬には完成できるようにと設計図も2人で引いたもの。柴さんは「宮大工の小原さんを助っ人に頼みました。総檜造りのお堂の見せ所は、前面の虹梁、かえる股と木鼻です」と話しています。お堂は屋根を貼りもうすぐ完成です。春を待つ伊那谷によく似合うことでしょう。 |