12月のニュース
 

2005年12月10日
機関紙「けんせつ」第1805号より

Index

ちょっと拝見分会センターめぐり(4)
郡会議で賃金の話を アンケート用紙に記入しよう
サヨナラ05年わが家の3大ニュース



ちょっと拝見分会センターめぐり(4)
金看板の分会センター
大家さんは支部副委員長
多摩西部支部拝島第一分会
分会センターをバックに書記長の渡部和美さん

【多摩西部・書記・池田道雄記】
 拝島第一分会は、7〜8人の組合員で出発しました。当時、支部からの伝達は、仕事帰りに自転車やバイクを使い、個々に仲間の家に議案書を配布して回っていました。組合員は拝島町、緑町の分会エリアに集中していなくて、点在していたため大変な苦労をしていたといいます。
 昭和60年頃になると180人(現在138人)の組織となりました。今の分会センターは平成2年に開設。旧奥多摩街道から東京環状をめざし、東へ小荷田方面に走ると右手に秋祭りで有名な拝島大師が見えてきます。その信号を右に入り、ちょうど神社の中に道があり、境内の坂道を縦断して坂を越えます。
 すぐに(株)末永工業の建物があり、横に「東京土建拝島第一分会センター」と書かれた真新しい金型の看板が目に飛び込んできます。この会社の中にある4畳の和室が分会センター。家賃は月9000円と格安。財政も苦しいのでとても助かっております。電話は会社から借りていますが、1回10円を空き缶に入れます。
前の通りは狭いにもかかわらず、車の往来が絶えません。そして地元の職人さんが新奥多摩街道から奥多摩街道への抜け道としても利用しています。

集まりやすく笑顔絶やさず

 家主は多摩西部支部副委員長末永憲一郎さん。会社には、毎日20人くらいの職人が出入りしています。
 また、センター横には倉庫がありますが、ここは会社のタイルや左官の材料、道具がぎっしり詰まっています。末永さんは、「今はアスベストが問題になっているでしょ。以前は左官の材料にも普通に入っていた時代がある」と話します。
 拝島第一分会は、今年の春の拡大月間で目標を達成するなどまとまりがあり、分会のモットーは「いつも集まりやすい環境に」「いつも仲間の笑顔絶やさず」にしており、センターの壁掛けには一面に表彰状があり、昨年の支部大運動会での表彰状もありました。

郡会議で賃金の話を
アンケート用紙に記入しよう
 毎月11月と12月にかけて、全員参加を基本に行なっている賃金討論は、組合の基礎組織において多くの仲間が賃金と生活の実態を語りあい、自らの要求を明確にしていく大切なとりくみです。
 また次年度の要求賃金の決定に反映されます。大手ゼネコンや住宅会社の経営は、V字回復している状況ですが、私たちの賃金は依然として低賃金のままです。生活に必要な賃金要求や現場、仕事の実状を話しあい、アンケート用紙に一人ひとりが意見、要望を書き込むことが大衆的な運動につながります。全群討議、全員記入をめざしてとりくみます。回収された意見、要望は、支部でとりまとめ、賃金討議に生かします。東京都連の討議資料に基づき、討論と記入をお願いします。

4人世帯で51万円必要
人間らしい当然の要求だ

 政府機関である人事院が生計費を毎年調査して公務員賃金の参考にしていますが、それによると東京で夫婦子ども2人の4人世帯が暮らすのには月額51万円程度(娯楽・教養費を含む)が必要としています。また、毎月勤労統計調査によると、東京の男子中小企業労働者は月額換算52万円が平均的な収入でした。
 病気や悪天候で仕事ができなければ無収入になり、道具や交通費も自己負担する場合が多い建設職人、労働者にとっては、月収50万円以上の確保は当然の要求といえます。
 建設職人、労働者が人間らしく、住み、食べ、暮らし、健康で文化的な生活を営み、後継者を育てるために、05年度の要求額は月50万以上、一日2万5千円でした。組合は賃金低下に歯どめをかけ、引上げをめざします。

全職種平均1万6376円
 今年6、7月実施の東京都連賃金アンケート調査によると、東京の建設従事者の賃金はわずかに上昇していることがわかりました。
 職人、一人親方の常用賃金では、全職種が前年比121円増の1万6376円、手間請では全職種で97円増の1万7335円、自分仕事賃金が278円増の1万8980円です。
 丁場、働き先別では、大手野調場の労働者が3円減の横バイだった以外は上昇しています。私たちの賃金は「これ以上下がっては生活できない水準」にまで下落しており、組合では「下げどまり傾向」にあると分析しています。
 ただし作業量は増加傾向にあって、労働密度の強化・出来高の増大にもかかわらず、賃金は明確な上昇を示してはいません。

サヨナラ05年わが家の3大ニュース

岡田さん
一人娘めでたく結婚
女房の健康も回復に

【文京・設計・岡田三郎助通信員】
 我が家の3大ニュースのトップは娘の結婚だ。29歳になり、「もう後がないぞ」と脅かしていたら、4月に相棒を連れてきた。多少は予想していたが、やはり驚いた。娘はリハビリの仕事をしているので、その仲間である。
 なかなかの好青年なので、「善は急げ」と8月の盆休みに結婚式をやった。お盆に教会とはと思ったが、娘のたっての希望で結婚式は教会でやった。娘は一人娘なので、空前絶後の結婚マーチにのっとった行進をやらされた。娘がいなくなるとやはり寂しいものである。
 次のニュースは女房の健康回復だ。昨年2月帯状疱疹の病で、入院までした。一時は顔面までゆがみ、マバタキもできず本当にかわいそうだった。まだマヒは残っているが、もう大丈夫だ。
 第三のニュースは私の仕事で、樋口一葉が住んでいたらしい長屋の修理だ。屋根好事は終ったが、全体は来年まで継続するだろう。よい仕上がりにとがんばっている。

今井さん
「当たり」すぎの年
温泉に福引き、車まで…

【港・内装・今井一雄通信員】
 年明け早々は、よいことばかりが続き、人生最高の年になるのではないかと思いました。1月4日、仲間が予約していた港区の契約ホテル(熱海)に行けなくなったので、5人で出かけました。私は松の内に温泉など行ったことはなかったので楽しくすごしました。東京土建本部将棋大会での抽選会にもあたり、さらに区労連の集まりでも商品をいただき、この分では宝くじにもあたるのではないかと思ったものです。
 しかし、好事魔多し、4月13日に交通事故にあってしまいました。それがなんと、月1回の診察に行った病院の玄関先わずか2メートルの所で、わき見をしていたタクシーに当てられたのです。結果は2ヶ月半もの入院と、今もリハビリに通っています。

阿部さん
成田東分解センターでき、拡大目標を超過
【杉並・鉄筋事務・阿部房江通信員】
 毎月発行する分会新聞の記事にと、組合の行事に仲間の動きをつかもうと努力し、組合活動にどっぷりつかっています。
 その成田東分会の3大ニュースは、一番に、春の拡大運動のさなかに分会センターができたこと。二番に9月4日の杉並区の集中豪雨で前分会長の田崎さんの家が床上浸水したこと。三番は、初めて地元スーパーの駐輪場を借りて住宅でーを開催したこと。
 この中でも最大のニュースは、念願の分会センターができたことと、拡大運動が超過達成し、200人分会になったこと。喜びは重なり、打ち上げ式には大盛り上がりで美酒に酔いました。

江沢さん
夫が倒れ119番
海老名加代子講演会の夜

【世田谷・ビルメンテナンス・江沢とり通信員】
 8月19日、砧区民会館で、世田谷区職労主催の平和記念行事の「海老名加代子講演会」がありました。いつも私の行動は、ことあるごとに「チョット一杯」が常なのに、なぜかその時だけはまっすぐに帰宅しました。
 玄関を開けるとトイレの電気がついています。「お父さんトイレ」と声をかけたのですが、いつまでたってもトイレからは音もしない。不審に思ってあけたら、なんとお父さんが倒れていました。体をゆすっても反応はなく、すごい熱。オチツケ。オチツケと自分に言い聞かせ、119番に電話しました。
 ぶどう状球菌が血液の中に入り、高熱が出たとのことで、40度をこす熱が4日も続き、下がったと思うと、また熱が出ることの繰り返し。
 いまだに東京女子医大に入院治療中ですが、3人の息子たちがそれぞれ力になってくれています。

浜崎さん
息子の就職決まる
騎手の甥も絶好調

【中野・畳・浜崎時子通信員】
 主人は4月から五月にかけて、激しい足の痛みを訴え、歩けなくなってしまいました。4軒目の病院で、腰椎が悪いとわかり、薬を飲んだら、直りはじめました。
 2つめは、8月にオーストラリア留学から帰ってきた息子の就職活動が決まり、家を出ることになりました。私たちの部屋を占領し、大いばりの扶養家族が減ると思うと、よかったなと思っています。
 3つめは、私の甥に騎手の荻野要がいます。5年前にデビューし、その年は15勝といい成績でした。ところが落馬して大怪我をしてしまいました。半年後に復帰してまた落馬。復帰してまた落馬しました。その後は、いい成績が出せなかったのですが、最近は絶好調になりました。

神田さん
息子に恋人ができた
労災、仕事不足に悩んだが

【西多摩・建築事務・神田和歌子通信員】
 主人の労災事故。息子は主人が死んだと思ったそうです。町田の建前でクレーンの運転の誤り、主人の方に押してきて、逃げ場を失った末の転落事故でした。
 仕事に戻ったのもつかの間、一棟仕上げた後、仕事がとぎれました。2ヶ月間は一週間程度が一つと、3日間が一つのきびしい生活でした。
 凶が続くなか、息子に恋人ができ、結婚に向っている様子。やっと安心できそうです。息子も青年部で頑張っています。主人の背中を見て、同じ道を歩む息子に、親として背中を押してやることへの喜びをかみしめています。

次男がソムリエに
大喜びタイガースの優勝

【練馬・造園・本橋千恵子通信員】
 一つは、我が家の次男が何年か挑戦していた「ソムリエ」の試験に受かったこと。蛙の子は蛙。飲兵衛の主人に似て、お酒の大好きな次男はオーストラリアワインの道を極めたくて勉強していた。大学を出てから神戸にあるソムリエ専門学校に入学。卒業後も輸入酒店でバイトをしながら勉強している。来年にはオーストラリアに行って、自分の夢をかなえようとしている。ガンバレ!
 二つ目はセ・リーグで阪神タイガースが優勝したことである。夫婦そろってハッピやメガホン持参で神宮や東京ドームに応援に行く。テレビでおなじみの一体感ある阪神の応援団の中にいると、日頃の一気に解消できる。神宮での風船飛ばしは最高の気分。
 三つ目は、そんな私たち夫婦が結婚して33年を迎えたこと。口の悪い主人は『33回忌だ』と言っているが、…。周囲に家庭内別居や熟年離婚がチラホラしているなか、小さな口喧嘩はあるものの、ツーカー、あうん。俗にいうお互い空気のような存在である。

伊藤さん
RV車は泳ぎ上手
拡大出陣祭の夜、豪雨に

【村山大和・書記・伊藤亜也子通信員】
 一つ目は車を買い換えたことです。フロントガラスにヒビが入り、お金がかかるのが同じならば、中古車でもと、軽自動車からRV車へ乗り換えました。
 二つ目は歯列矯正を始め、ました。治療は痛くて食事ができない時もありますが、日に日に動いていく歯を観察するのも少し楽しいです。
 三つ目は忘れもしない9月4日。支部の『出陣まつり』が終り、帰宅時には土砂降りでした。冠水のため、青梅街道は通行止め、遠回りをさせられ、旧青梅街道へ向かっていた矢先、突然湖があらわれました。時すでに遅しで、人の腰まで水に浸った道路をアクセルをベタ踏みし、何とか湖を泳ぎきりました。ノロノロ運転で帰りつきましたが、翌日に『JAF』へ入会したのは言うまでもありません。きたえられた一年でした。

笠原さん
愛猫の死、孫のキレ
年金で「お役所仕事」と激突

【足立・建物サービス・笠原昂通信員】
 一番目は、我が家に17年間もいた猫が4月17日に永眠したことです。夕方5時頃、妻の帰りを待っていたかのように、息を引き取った。17年間も生活を共にすると愛着もひとしおでした。
 二番目は孫のことです。最近、何かにつけてキレ、暴力を振るうようになったことです。理由をきいてもはっきりと答えてはくれない。先生に聞いてみると、この小学校では二人の子どもがキレることで、施設で生活しているとのこと。今、子どもが安心してと生活できる環境にするといえるでしょうか。
 三番目は、年金の問題です。10月に妻の年金が入金されないので社会保険事務所に行き、わけを聞くと、現況調査表が出ていないとのこと。すぐにその場で書類に記入して、いつ入金かと聞くと、「12月」という。年金で生活している人に2ヶ月も待てというのか。と聞いても「規則」の一点張り。その場で本庁にすぐ支給するよう電話で約1時間交渉し、5日後くらいに入金すると決まり一安心しました。