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○ 5.19被害者追悼 建設アスベスト訴訟提訴9年全国決起集会

国と企業は責任認めよ
基金で全ての仲間の救済を

 首都圏建設アスベスト訴訟統一本部は5月19日、「被害者追悼―建設アスベスト訴訟提訴9年・全国決起集会」を日比谷野外音楽堂で開催し、訴訟原告、弁護団、支援組合から3000人が集まりました。集会には亡くなられた原告の遺影をもって遺族原告が参加し、集会後行なった新宿駅西口追悼・大宣伝行動でも訴えを行ないました。

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団扇を掲げ、スローガンをコール

 冒頭、首都圏アスベスト訴訟統一本部を代表して、松丸統一本部長(東京土建中央執行委員長)は「5度の国の責任を認め、京都では被告企業9社の共同不法行為の責任を認めさせた。しかし国も企業も責任を認めていない。国と企業に責任を認めさせ、被害者へ謝罪と補償、被害根絶に向けた運動を広げ、各地での裁判で勝利しよう」と訴えました。
 全建総連を代表して三浦委員長がアスベスト労災認定に尽力した海老原医師の冥福を祈るとともに、「アスベスト被害の早期の解決と基金の創設を求める署名は131万筆を国会に提出したが、採択されなかった。しかし署名を通じてすべての国会議員に訴訟の重要性と基金の必要性が大きく広がった。今後の裁判の跳躍台になる」と述べました。
 続いてステージの前に遺族らが遺影を持って並び、自らが原告でもある白田副本部長が追悼の言葉を述べ、参加者全員で黙とうを捧げました。
 宮島共同代表が「全面救済を求めて団結してがんばる」、小野寺弁護団長が「一気に世論を高め政治を動かし、命あるうちに解決を」とそれぞれ決意を語りました。次に北海道、大阪、京都、九州の訴訟団から報告を受けました。
 政党では佐田玄一郎衆院議員(自民)、近藤昭一衆院議員(民進)、笠井亮衆院議員(共産)、福島みずほ参院議員(社民)が挨拶しました。

早期解決に協力を
新宿駅西口で怒りの訴え

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遺影を掲げアスベスト被害根絶を訴えた


 集会に参加した仲間が新宿駅西口の京王百貨店前の歩道から小田急ハルク前のデッキにかけて集結し、追悼・大街頭宣伝行動を行ないました。
 全建総連を代表して訴えに立った田久労働対策部長は「一昨日、国交省は6万から8万棟の民間建築物にアスベストが吹き付けられていると発表した。これからも被害が起こる可能性がある。署名に力を貸してほしい。早期に解決しよう」と呼びかけました。
 原告らも訴えを行ない、神奈川の原告団と弁護団、千葉土建の遺族原告、京都の弁護団と原告団、大阪の原告団、東京の原告団、埼玉の原告団が相次いで登壇しました。
 東京の原告団の盆下さんは「電工の夫が34キロまでやせて亡くなって9年経った。『俺はまだまだ死にたくない。仕事がしたい』と言っていた。原告も144人も亡くなっている。企業は早く謝るべきだ」と怒りを込めて訴えました。
 新宿駅西口を通行する人たちの中には足を止め、遺影に目を向け、原告らの訴えに聞き入る人もいました。

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