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○ 70回大会支部報告/練馬支部

地域の共同の力、専門部連携で 産対運動を前進させる

練馬支部 金井茂雄

 練馬支部では、支部産業対策局の体制強化をすすめています。2016年も2回の産対局会議の開催を軸に、6月には産対4専門部の合同部会を開き、産業対策の共通課題を明らかにし、4専門部が協力して運動をすすめる体制をつくりました。また、毎月の執行委員会では、産業対策運動の流れがひと目で分かる表(左表)を必ず議案に掲載し、執行委員が共通のイメージをもって分会の運動に取り組めるようにしています。
 練馬支部は、地域の労働組合・団体との協力・共同を重視しています。その一つが、建設ユニオン練馬支部との共同組織の「練馬建設協議会」。結成4年目で、2016年も5回の定例会を軸に、年2回の現場訪問行動、両組合の賃金アンケートをまとめた「練馬建設白書」の作成のほか、建設国保都費補助の都議会議員要請も行ないました。練馬建設協議会は、練馬区や区議会会派との交渉機構として重要な役割を果たしています。区議会与党(自民、公明)との関係でも、予算要望団体としての地位を確立しています。

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ナマズで消防署と関係強化

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練馬消防署の指導下、チームナマズで取り組んだ倒壊家屋からの救出訓練

 こうした体制を土台に、2016年は地域防災の運動を軸に、いくつかの成果を獲得することができました。「チームNAMAZU」を中心に地域防災の課題に取り組む中で、2016年は消防署との協力関係が大きく前進しました。4月に倒壊家屋からの救出訓練を実施したのを皮切りに、8月には光が丘消防署主催・練馬区共催の「防災フェスティバル」に練馬支部が初めて正式な協力団体として参加して「倒壊家屋からの救出訓練」を披露。9月には支部の地域防災活動に対して練馬消防署から「感謝状」が贈呈され、11月には練馬消防署の「震災想定訓練」が練馬支部会館で実施されました。
 練馬消防署から災害協定締結の正式な申し出があり、協議をすすめています。分会でも、住宅デーでの「防災企画」を軸に地域防災会、避難拠点運営連絡会との協力関係をひろげ、地域防災ネットワークづくりの運動を大きく前進させることができました。
(1)賃対部と労対部―2016年は、現場訪問行動を安全衛生週間の取り組みと位置づけて実施。これにより、練馬区施設管理課からはじめて練馬区発注の公共工事現場の紹介を受けることができました。
(2)技術対策部と労対部―「練馬の足場固め」運動と銘打って、足場特別教育の支部講習に取り組み、うち2回を安全大会とセットで実施することができました。
(3)仕事対策部と事業所対策委員会―事業所対策委員会が定期的に開催している「事業主の会」の中で、リカコ登録運動を位置づけ、会の中でのリカコ説明会やリカコ会員の交流会を実施しました。

区との協議を制度化
学校で担い手づくりの活動

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2016年は練馬建設協議会で現場訪問行動を実施した

 2016年の運動の到達を踏まえ、2017年度は公共工事の品質確保・担い手確保の課題で、練馬区、区議会会派、業界団体との協力を思い切ってひろげることが求められています。
 災害協定締結をめざします。練馬区と区内3消防署主催の「水防訓練」の取り組みをステップに練馬区との災害協定を前進させていきます。防災活動により地域建設業が地域になくてはならない存在であることをいっそう具体的に示すとともに、技術対策部を中心に、公立学校を対象に建設業の「担い手づくり」の活動実績をつくることが課題です。
 2016年は、練馬区経済課と区内労働4団体(練馬労連、練馬区労協、練馬全労協、連合練馬地区協議会)と「区の勤労者施策にかかる協議」を継続的に制度化することができました。建設の分野だけでなく委託の現場もふくめて、区内労働4団体との共闘を強めていくことが課題です。同時に、建設業協会をはじめ業界団体とのパイプづくりも課題となっています。

働き先の流動化に対応して

 町場と野丁場を行き来し、さまざまな現場で働く仲間が増えてきています。昨年12月に実施した練馬支部の「くらしと仕事」実態・要求アンケートでも、働き先の丁場が「入り混じっている」と回答した仲間が、昨年の6.4%から今回は45.9%に増えています。また、町場でも、住宅メーカーやパワービルダーで働く仲間も増加し、仕事確保とともに、町場での賃金運動も重要な課題になっています。丁場別の運動にとどまらず、横断的な産業対策運動が支部に求められています。
 また、事業所所属の仲間が、支部組織人員の40.8%を占め、事業所のところでの賃金・仕事確保の運動の推進や、労働安全衛生・技術向上の取り組みを進めることが大事になっており、産業対策局と事業所対策委員会との連携も2017年の大きな課題です。産業対策局という枠組みで、また事業所対策とも連携して、これらの課題に取り組んでいきたいと思います。

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