遺族の池内さんが証言
【本部・松舘寛記】首都圏建設アスベスト訴訟第2陣の第15回期日が、1月27日東京地裁103号法廷で行なわれました。
地裁前集会では、小野寺弁護団長が2月14日の北海道訴訟の札幌地裁判決、3月14日の東京高裁、神奈川ルート結審、3月17日の横浜地裁2陣結審など全国のアスベスト裁判が大きな山場を迎えるので団結して頑張ろうと報告しました。
法廷では東京土建の原告、遺族原告2人の3人が証人尋問に立ち、国、製造企業の反対尋問にも3人はしっかり答えました。反対尋問で、塗装作業方法を理解していない尋問、奥さんの飲食店を手伝っていた原告にはタバコの副流煙による肺がんではないかとの尋問には傍聴者から失笑がもれました。
3人のうち一人の遺族原告は足立支部の池内康子さん。池内さんは救済法による労災が認められず裁判によって労災が認められ第2陣の原告になりました。
池内さんは、大工一筋で肺がんで亡くなった夫の病気の苦しみ、その後の子どもたちを成長させるときの言葉に表せない困難を証言。夫の命を奪い私の人生を葬り去ったアスベストの危険性を知っていて使わせた国と製造企業には謝ってほしいと、涙ながらに話しました。
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