顧客と細かく相談
【総合事業支援センター発】「相談しやすい場所であり続けたい」創業122年、有限会社富田屋工業所(東京都指定上下水道事業所)4代目社長は三女の梶ヶ谷治琉葉さん。先代が亡くなり周囲の後押しもあり28歳で事業を受け継ぎ10年、職人さんと忙しく現場に行く社長夫妻です。
手押しポンプ専門から始めた会社ですが、昨年12月に区より永年継続事業所として表彰されました。最近の状況を伺うと、「工務店、品川区の公園工事の受注のほか、屋形船のトイレ改修はオリンピックにむけて需要が広がっているようだ」と話します。
最近の建設業界はネットによる宣伝や受注、ホームセンターの下請などの状況がでてきました。ネットで比較される低価格には残念ながらかないません。顧客の細かな相談で施工することが大切、実際、ホームセンターから下請登録の勧誘がありましたが、今の顧客へのフォローができなくなるのでは、単価がどうなっていくのか、など心配もありこれまでの基本事業スタイルにしています。
一方で顧客も代わり、どう受け入れられるか、会社のアピールをどうしていくか経営について学んだり、会社でも本格的に後継者育成に力を入れたいと意欲的です。
支部行事が動機 家族で組合利用
支部との関りについて3代目昭さんの妻サチヨさんに伺うと「昭さんが支部の行事に出席したのがきっかけです。誘ったのは当時の分会役員の正木さんです」。サチヨさん自身も「勉強になるので主婦の会に参加するようになりました」。
治琉葉さんは「支部事務所には建設業許可や経営事項審査などの相談もできて、ほんとに助かっているし、頼りにしています。これからも、どう生き残っていくか。がんばります!」と5歳の娘さんと夫の正道さんを見ながら、笑顔で語ってくれました。
> 記事一覧へ戻る