空手で世界一になる
格闘技一家の武田秀虎さん
右から武田長大さん、秀虎さん、小宮山工介さん
2016年12月にブルガリアで開かれた世界大会。赤帯が日本代表の武田秀虎さん
「秀虎はヤンチャで口より先に手が出る方で、よく妻と私は幼稚園に呼び出されていました」と話すのは武田長大さん(渋谷・外壁改修工事)。秀虎さん(13歳)のお父さんです。
武田秀虎さんは淑徳巣鴨中学校の1年生。145㎝と小柄ですが、幼稚園の時から中野区の聖心館(「極真四天王」の黒澤浩樹館長)でフルコンタクト(寸止めでない)の空手を始め、現在は中学の空手部員であるとともに北斗会館(墨田区)、極真館にも所属する空手漬けの毎日です。2016年の12月にはブルガリアのヴァルナで開かれた第5回KWU(極真ワールドユニオン)世界青少年空手道選手権大会で日本代表として出場。残念ながら2回戦で、延長の末に判定で敗れましたが、世界の強豪相手に立派に戦いました。「本戦では勝っていると思ったのですが、延長にちょっと体力が…」と悔しがる秀虎さん。
武田家は格闘技一家。父の長大さんは20代の頃ボクシング、祖父もかつて伊豆でキックボクシングジムを開いていました。また秀虎さんの妹も空手をやっています。早朝、近所の公園で古タイヤを引いたりと父子でトレーニングに励んでいます。
大きい人に勝つのがカッコいい
「サッカーをしていましたが、集中力がなくて続かなかったです。自分は体が小さいので、空手は大きい人に小さい人が勝つのがカッコいいんですよ。それと空手を始めてから他人の痛みが分かって、ケンカをしなくなりました」と秀虎さん。「子どもが『ばい菌』と呼ばわりするなど、いじめの問題には心が痛みます。空手道は『礼に始まり礼に終わる』ものです。空手をやることで子どもたちが人を思いやる、あいさつができる、コミュニケーションがとれるようになれると信じています」と話すのは北斗会館の館長、小宮山工介さんです。空手の大会では優勝60回以上を数え、キックボクシングで世界一をめざしています。
「子どものスポーツ自慢話というのではなく、空手の『道』の部分を多くの人にしってもらいたい」と長大さんは話してくれました。
「どけんくん」の母です
70周年キャラの佐久間さん
佐久間美江さん。ラフスケッチには女の子キャラのイメージも描いた。
最優秀賞に選ばれた
東京土建結成70周年にちなみ実行委員会はイメージキャラクターを募集しました。応募は20支部62作品。その中から最優秀賞の「どけんくん」(仮称)をデザインした北支部の佐久間美江さんにお話を伺いました。
【佐久間美江さん談】応募したきっかけは「けんせつ」の募集記事が目に入ってこれは面白そうと思ったことです。
東京土建の職人さんのキャラの設定を踏まえながらも、女の子のキャラにしようかなと思ってラフをメモ帳に書いたんです。「ドボジョ」が流行ってるし、女の子キャラも有りだと思ったんです。
頭の中でキャラの前提である「りりしく」のイメージに女の子では、ダメだと改めて思いました。夫がマメシバを希望し即決。皆に愛されるよう肉球にはこだわりました。
美大卒なのに営業の仕事に
製作の期間は、賞味1日ぐらいですかね、1日中やっていたというのではなく、隙間時間に少しずつ描き足したり書き直したりという作業です。私は女子美術大の付属中学、高校、大学出身です。その割にはデザインとか勉強してないんです。むしろ参考になったのは今までの仕事上の経験です。美大卒なのに鋳物工場の営業職に就職、橋梁や道路の現場ではヘルメットを被っていました。「女子美」卒の人には見えない格好ですよ。そのなかでぺンキ塗りやコーキングの仕方とか教えてもらい大変さを知りました。
仕事もいくつか変わりまして砂防のコンサルタント会社では現場写真を撮りにヘルメット、作業着、長靴という格好です。
東京土建に育ててほしい
家族は夫と2人ですがキャラクターは3人目の家族の長男ですね。東京土建によろしく育ててほしいと思います。早くキャラクターに会いたいです。記念式典が楽しみです。
実物のキャラクターにはきびきびと動いてほしい、また「ご安全に!」を合言葉に挨拶をしてほしいです。
三味線でギネスに
西多摩の菅原八郎さん
菅原さん自慢の三味線
日本武道館で奏者2千人
【西多摩・大工・菅原八郎記】私は支部のシニア友の会会員です。趣味で津軽三味線を弾いています。
2016年10月23日に日本武道館で「2020年東京オリンピックプレゼンテーション津軽三味線大合奏2000人弾きでギネスに挑戦」に参加しました。これは日本郷土民謡協会が主催したもので今年は3回目です。当初は紋付、袴が参加条件でしたが、前回から洋服でもよくなったので参加しました。
といっても一定の技量が必要で、協会が用意したテープの通りに弾けていないと失格になります。
ギネスに挑戦する企画ということで、2015年は1126人、今回は2000人ですが、弾けていない人が全体の10%以上の場合はギネスに認定されなくなるということでした。
半年がかりで毎日練習した
半年かけてほぼ毎日練習して、本番に臨みました。
当日は3時間も前に会場につきました。まず自分の席を確認。全国から集まっているので北海道や九州など遠くから来ている人は泊りがけです。
演奏する席に指定の色の半纏が置いてあり、それを着て演奏するのが今回のきまりです。半纏はオリンピックの色に合わせて5色あり、私のは赤い半纏でした。
調律を何度も繰り返し、指揮者のリードで演奏を開始しました。曲目は「六段+再度一〜三段弾き」です。
演奏中は奏者のいる席の通路にギネスの検査員が立っていて弾けていない人がいないかチェックしています。
演奏後、協会の人とギネスの人が英語で結果を伝えています。見事ギネス記録に認定(1911人の合奏)されたと判り武道館が割れんばかりの大歓声。シニアでもできるぞとうれしかったです。