産廃から解体一式に
有限会社アールシステムで代表取締役の福澤巌(ふくざわいわお)さん(48歳・清瀬久留米)にお話を伺いました。
もともと畳工だった福澤さんは、毎日作業場で出る廃材を処分する業者を目にしたとき、「この仕事は商売として成り立つかも」と考え、思い切って産廃の事業を始めたのが35歳頃だそうです。
解体現場で使うサポート
《福澤さん談》
事業を始めたころは苦労の連続でした。信用を高めるために許可を取りました。仕事と言えば、その頃は解体現場へ行けば、作業を自分も手伝い、出た廃材を速やかに運び出すことをしていました。そういったことが口コミで広がりお客さんも増えました。
「解体と処分を全部やってほしい」という要望も増え、次第にセットで頼まれるようになり、この事業の形が実をなして、コンビニの店舗解体・撤去などにも広がりました。
現在は、産業廃棄物・特管物・重量物の撤去処分、エレベーター・機械設備の解体・整備・工事一式など連動した仕事が定着し従業員も10人になりました。誰も手を出せないような難しく大変な工事でも出来るよう自分や、従業員の技能も高めたいです。
仕事仲間のネットワークを
東京土建への要望も伺いました。現場でしばしば起こる想定外の事態に直面したとき、よく「それは無理、できない」と断られました。
それでも、知り合いやネットなどで聞いて回り、できる人を見つけるのに苦労しています。ですから東京土建には「仕事関係の仲間のネットワークを作ってもらいたい。仕事も職人も増えると思いますよ」。