働きながら学ぶ週2回の短期大学校
東京土建がつくった学校=職業能力開発短期大学校東京建築カレッジの第22期生(来年4月入学生)の募集活動が本格化しています。働きながら建築の基本を学ぶカレッジの2年間は、研修生の人生を変えます。派遣事業主にとっては、次代を担う人材を育てる取り組みです。建設業に若い人を呼び込み、定着をはかる意義もあります。伝統的な木造建築を柱に教育実践・「建築士」など資格取得の近道・みんなで伸びる教育をモットーにしています。「1支部1人のカレッジ生確保」を合言葉に、カレッジ生の募集活動へのご参加・ご協力をお願いします。
卒業制作で見事な入母屋屋根を完成させ誇らしげな研修生
【東京建築カレッジ発】東京建築カレッジは、建築の仕事の魅力、働きがいを働きながらつかめる学校です。建築技術や技能を幅広く学び、将来、建築の設計から完成までを仕切る棟梁(とうりょう)や各分野の専門職になるための基礎教育を行ないます。
「建築の基本は木造にある」という考え方から伝統的な木造建築学を教育実践の柱にしています。森林大国日本の国土が育んだ木造建築は、持続可能な地球環境に貢献する観点から注目され、リフォーム需要が拡大する中、多様なニーズに対応できる高度な技術・技能者が求められており、カレッジでの学びは仕事の獲得という点でも将来有望といえます。
多様な現場で卒業生活躍中
毎週月〜木曜の建築現場での労働と、金・土曜の授業を通して、知識と教養、技術を身につける短期大学校です。卒業までの2年間に、実技と学科合わせて約2900時間の高度職業訓練カリキュラムを履修します。設立以来、427人の修了生(2016年3月末)を建設産業の第一線に送り出してきました。木造住宅を中心に建築の魅力を集中的に学んだ修了生は、多様な現場で活躍しています。授業内で実施する技能照査試験に合格すれば、修了時に「技能士補」を授与。「二級技能検定」の受験資格(学科試験免除)を取得できます。建築士指定科目をすべて履修すれば、修了時に「木造建築士」および「二級建築士」の受験資格を取得。さらに、修了後4年の実務経験で「一級建築士」の受験資格を取得できます。
派遣事業主には賃金助成が
カレッジに研修生を派遣する建設事業主は、研修生を雇用保険加入させることで、厚生労働省の「キャリア形成促進助成金」(受講日に支払った賃金に対して1人1時間あたり800円)、とさらに「建設労働者確保育成助成金」(1人1日あたり5000円が支給されます。中小建設事業主に限定)が助成されます。
※助成金の支給にあたっては厳正な審査があります。その結果によっては不支給または減額となります。
入学対象者をご紹介下さい
最近の入学者は、未経験者の構成比が高くなっています。年齢も高卒すぐの18歳から、30〜40代までと多彩です。職種は大工、各専門職、設計など。他業種から転職の人もいます。そこで、多様な個性を持つ研修生一人ひとりを大切にする教育実践を常に心がけています。お互いに助け合い、違いを認め合う気風も良いところ。カレッジ生の連帯は卒業後も続き、仕事にも役立つことでしょう。入学金を含めた初年度の納付金は約50万円(組合員の場合)。低負担で高度な教育が受けられることも魅力です。ぜひ入学対象者がいたら、支部の技術対策部を通してカレッジにお知らせください。