【賃金対策部】東京都は豊洲新市場への移転を11月7日に実行する予定でしたが、土壌汚染対策のための盛り土工事が主要施設の地下でなされておらず、地下空洞に地下水由来と見られる水がたまっていることが発覚しました。東京ガス工場時代に滲出した汚染物質含有の地下水が大量流入する可能性、さらには不自然な工事費の高騰など入札談合の存在も取りざたされています。小池知事は移転延期と再調査を表明し、今後の移転スケジュールは不透明なものとなっています。
こうした中で、移転予定だった仲卸業者等の発注による冷凍設備や内装等の工事(いわゆる「C工事」)が進行しています。移転計画全体が停滞の様相を見せている中で、移転延期によって損害をこうむる可能性のある業者発注の工事において、元請・下請業者への支払い遅延や不払いが頻発することが懸念されます。
豊洲新市場では、東京都発注の工事で、仲間が被害者となった3件の大型不払い事件が発生しています(組合の関与で3件とも解決)。代金支払等で問題が生じそうなときはお早めに組合にご相談ください。
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