安倍政権に強い影響力を持つといわれる右派団体「日本会議」の田久保忠衛会長が7月13日、日本外国特派員協会で海外メディアに向けて会見しました。衆参両院で改憲派の議席が3分の2を超えたことについて「絶好のチャンスだ」と述べ、憲法に軍隊の規定を置くべきだと訴えました。発言の要旨を紹介します。(文責・編集部)
【田久保忠衛会長発言】安倍(首相)の立脚点を皆さんに理解していただきたい。安倍は右翼的な国家主義者ではない。日本の路線を極左から真ん中へ持ってきて、「普通の国」にするよう努力した、唯一の政治家です。
中国の膨張主義に対して、日本が最も信頼すべきは米国。しかし米国は対外的な関与を制限し始めている。そのなかで日本はどうしなければいけないか。
いま憲法には自衛隊の規定がなく、防衛に欠陥があります。その自衛隊のシステムを普通の国のような軍隊にして、これを憲法に盛り込む。したがって私は改憲に賛成です。衆参両院で、(改憲派の議席が)3分の2というのは戦後初めてで、絶好のチャンスを迎えています。私が安倍さんであれば、この任期の間に全力をあげて憲法改正を実現したい。日本会議としても歓迎の声明を既に発表しました。これからいろいろな運動に乗り出していきます。
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