倒壊した家屋と潰れた車
【江戸川・建具・浅山了二記】熊本地震から3カ月。実家のある上益城郡益城町に帰ってきました。
実家は修理すれば何とか住める状態でほっとしました。被害がもっとも大きい地域を歩いてきました。誰もいません。人の声も聞こえてきません。倒れた家、つぶれた家がほとんどで地震のエネルギーのすごさを実感しました。
津波や放射能の地域と違い、家を解体し再建できるのでしょうが、いつになるのか予想もつかない状態でした。
熊本県建築労働組合の事務所も取材しました。地震被害の共済申請の方も来ておられ、書記がていねいに説明していました。さしあたり不足しているものはブルーシートと瓦と言っていました。
西原村の応急仮設住宅の建設現場も取材しました。木造と従来のプレハブのものが並んでいましたが、木造は何年も住めるような立派なものでした。それでも2年間の期限付き。
仮設の向こうには阿蘇の山並みが、空には入道雲。熊本の猛暑を乗り切るだけでも大きな試練。国と、私たちの息の長い支援が必要と思い故郷を後にしました。