励まされ人作りで活発化
全都のつながりと団結深く
映像も活用し活動の理解を深めた(全体会)
この集会を力に活動を発展させようと誓った
今年で4年目の取り組みとなった分会活動経験交流集会を7月9日・10日に磯部ガーデンにおいて全支部から244人の参加で開催しました。2日間の概要と経験豊かな支部報告のうち一部を紹介します。
【本部・小番徹記】分会活動経験交流集会は昨年までの3年間をひとつの区切りとして開催してきましたが、「ぜひ来年も開催してほしい」との要望が多く、まだ参加していない分会や青年・後継者世代を中心に行なわれました。
集会では全体会と分科会で14支部の映像を使った活動報告があり、「拡大運動」「住宅デー」「機関会議」「後継者結集活動」を中心に、優れた経験と支部間の交流が大いに行なわれました。
特に今回は、「昨年までの集会での経験や交流を教訓として、この1年間の活動で多くの支部が前進していること」「この集会での支部交流が全都のつながりと団結を強くしていること」「この集会で励まされ各支部の人づくりの活動が活発になった」などが、これまで以上により明確な教訓となりました。
秋の拡大月間へのステップ
参加者からは「初めて参加したがこんなに良いとは思わなかった」「各支部の経験と教訓を自分の支部で活かしたい」など、今後につながる多くの前向きな感想が寄せられました。
これらの経験と教訓と到達を各支部で確信にするとともに、それらを組織活動に活かし、秋の拡大月間でさらに具体化させ、組織力を高める運動にしていくことこそ、この分会活動経験交流集会の大目標です。
2日間の経験報告と分散会や多くの仲間の決意表明など、全都の仲間の真剣な眼差しと明るい笑顔で埋めつくされた元気な交流集会となり、秋の拡大月間にむけ力強いステップとなりました。
分会活動経験交流集会の報告から
住宅デー来場者が倍増/江東支部小名木分会
もっと人を集めよう 他支部の活動知り奮起
【江東・ビルメンテナンス・佐々木秀樹さん】江東支部小名木分会の副分会長の佐々木です。分会役員になって2年目、はじめの1年は何もわからずに先輩の話を聞いて、言われたことをやってきました。
今年からは自分でもできることを少しずつですがやっており、住宅デーを成功させるように尽力してきました。今年は天沼財政部長に、もっと人を集めたいと話し、子どもをターゲットにしたら大人も集まり盛り上がるだろうと取り組みました。手作りのものでいろいろやってみて、人数も倍以上来て良かったと思っています。今後も続けていき発展させたいです。
【江東・ビルメンテナンス・天沼昭博さん】小名木分会の財政部長の天沼です。私たちは分会活動を始めて2年になります。始まりは皆さんと同じように、日びお誘いがふえ、もてなしを受けている間に四役に誘われ、スタートをきりました。やれるだけやればいいと去年の住宅デーを迎えましたが、あまりに人がいない、これでいいのかと思っていたところに、去年の分会活動経験交流集会に出させていただき、みなさんの分会の活動がうちの分会と全く違うと思いました。
自分の分会がすべてと思っていたのが、みなさんの活動をみて、驚きを通り越して恥ずかしい気持ちになったのを覚えています。何かこの集会で持ち帰って伝え、行動したい、その思いが今回の住宅デーにつながったと思います。
今後小名木分会ではセンターの常設をめざしています。広く活動していく場所にしたいと考えています。去年この集会に参加していなければ私自身も佐々木副分会長も変わることがありませんでした。組合一丸となって努力していきます。
群長定年制で6役交代 大田支部大森分会
行動してみれば楽しく 役員同級生は9割超の参加
拡大センターに集まり行動計画などを話し合う大森分会の仲間。左端が田中分会組織部長
【大田・電気・日原敏也さん】組織部長の日原です。本日は大森分会から参加がありませんので、私から報告します。
大森分会は分会再編成の2年後の2014年に、群再編に絡めて群長65歳定年制を決定しました。1年間の準備期間を経て翌15年から実施し、14年から15年にかけて9つの群で世代交代が起きました。以下は大森分会の田中次郎組織部長(タイル・49歳)の話です。
1年で交代と思っていたが
3年前に組合費を集約場所に持って行くと、旧群長の代わりに分会長と組織部長がいました。今夜中に新役員を決めて下さいと言われ、2時間やりたくない理由をしゃべりましたが、聞いてもらえず、群会計さんは知り合いということもあり、最後は根負けして引き受けました。その際に分会長には勝てないと感じましたが、1年で交代と思っていました。
あまりやる気の無かった私ですが、月に一度の分会執行委員会に行くと分会6役の方たちから慰労会に誘われるようになり、酒の席も好きだったので何度か行きました。今思うと、分会役員さんから接待を受けていたと感じます。
当時の分会6役は「一人でも多くの若者を引きずり込もう」との意思統一ができていたに違いありません。今の私もそうすると思います。酒の席に何度か行くうちに、話題に参加できるようになりました。
この頃から私の意識も少しずつ変わり始め、「辞めるにしても、もう少し組合の活動を知ってから」と思うようになりました。年度末が近くなり群の新役員は群会議で決めてくださいとのことで、また人事で揉めるのが面倒になり、続けることにしました。
副分会長の責任感じて
そして初めての分会総会で帰り際に、副分会長になってほしいと言われました。当日どうしてもやらなければならない見積があり、それにもう「出来ない理由を考えるのはやめにしよう」と思い始めていました。仕事を優先する、それでできなければクビにしてくれるはずと思い、受けることにしました。その日に私を含め4人、40代の新人6役が誕生し、私は4人を同級生と思っています。
組合への参加が、月に2日から少なくても月に4日に変わり負担もふえました。拡大行動も初参加です。面倒くさいかと思っていたが、なかなか楽しい。会議後や行動後に慰労会が必ずあります。同級生もそろって参加です。ほどなく、たまに行くから、いつも行くに変わっていきました。飲み会では上下の関係なく、組合のことなど気軽に話せました。
しばらくの間、飲み代もかかりませんでした。私たちに投資してくれていたのです。
分会長は、同級生に「各専門部会からの報告や書類、行事の下地作り」などの仕事を任せました。私たち新人も応えようとがんばり、信頼関係もうまれ、仲間意識が高まり、6役の責任を感じました。
大森は行動日に事業所ポスティングを行なっています。チームを組んで自転車でまわります。リストを見ながら、会社を見つける。宝探しの感覚です。拡大月間には目標があり、グラフまで出る、1年間ほど勤めていた営業マン時代を思い出しました。
組合活動は部活に似ている
貢献しているのか分かりませんでしたが、達成した日は嬉しかったです。同級生も「できる限り参加」が原則になってきました。私たち6役の行動参加率は80%程になりました。同級生に限っていえば94%になります。14年以前は50%にも満たなかったそうです。きっと今と違い楽しくなかったのでしょう。
そして1年が過ぎ、今回の春の拡大の最終日、同級生が「この1.5カ月、自分の友だちよりも、組合のみんなと会っている日がよっぽど多かった。拡大が終わると、寂しくなりますよね」と言いました。分会長が嬉しそうな顔をしていました。今、私たちの活動のなかでよく出る言葉は「○群の○○さんを誘ったら来てくれないかな」です。
私にとって組合活動は、高校時代の部活に似ています。先輩もいるし、同級生もいます。下級生も探さなければ、廃部になってしまいます。まず組合に興味を持ってもらいたい。行事に参加してもらいたい、そして「新役員の可能性のある人材を引きずり込む」この方向性は共有できていると思います。
また自分自身が楽しくできているから、誘う気になります。考え方は色いろあるとは思いますが、分会役員に定年制があるならば群役員にも定年制がなければ立ち行かなくなるのではないでしょうか。私たちはそう思っています。
そして今後も東京土建の発展に向けて、組合活動をがんばっていきます。
役員の若がえりがすすむ/清瀬久留米支部青空分会
全世代の交流で活気 分会長、書記長共に転入者
青空分会の住宅デー
【清瀬久留米・ガラス・長谷川重之さん】今年度、青空分会は分会長と書記長をいっぺんに私たち2人に交代しました。支部の「役員の若返り」の取り組みに釣られ、つながった他分会の同世代の役員にも引っ張られ、2人で引き受けることになりました。
まず、私が分会活動に参加するようになったのは、板橋支部から清瀬久留米支部へ移動してからですが、組合活動に参加するというより国保目あてに入っていました。
3年前にガラスに砂で模様を彫るサンドブラストを自分がやっていることを聞きつけた分会役員の人たちから、住宅デーで子ども向けにやりたいと声をかけられて取り組み、次の年にそのまま仕事技術対策部長を任されました。その翌年に分会長になりましたが、まだ内容も分かっておらず、書記長も新しくなっていますので、手探り状態でやっています。
過去2年間の住宅デーでは自分の持ち場で精いっぱいでしたが、今年は分会長となり、全体を見渡し、新たに目についたり、考えたりすることが出てきました。
方針では若返りといって、お祭りの勢いで釣るのはいいのですが、会場の地域にはお年寄りがいて包丁も結構持ってきており、そうした方の対応などに、ベテランの方の対応力がよく見えた今回の住宅デーでした。
若返りはいいのですが、若い人が入ったからとベテランが抜けられるのは困るなというのが実感です。抜けないでもらって新しく増えるのが理想だと実感しました。
【清瀬久留米・防水・石塚貴紀さん】分会活動経験交流集会は今回で2回目です。私は1年半前に独立、居住地に支部移動したことで、「毎月の納入、群会議ってなんだ」と思っていた時に新年会への誘いがあり、地域のつながりをつくりたいなと思い、参加したところ、その場で後継者対策部長にと声がかかり、やってみようと引き受けました。
ちょうど支部では後継者対策部を中心に、世代や分会を越えた組合員がつながる取り組みを強化しようと、「流しそうめん大会」や「餅つき交流会」など取り組みを始めていました。取り組みは4年目を迎え、毎年参加者もふえ、今では全世代が集まり分会を越えて交流しています。このつながりは分会の中から支部の活動に、支部の取り組みから分会の活動に仲間が出てくるきっかけに発展しています。
建設労働のひろば特別号を発行
「建設労働のひろば」特別号を分会活動経験交流集会特集号として8月下旬に発行します。支部の生き生きとした活動の経験報告など掲載します。また活動報告の映像を収めたDVDを支部へ配布します。合わせてご活用ください。