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○ 声を上げ続けること「現場からの報告」

仲間と請求・要求運動を強める

何度も1次と交渉し 短時間補修でも1万8千円

 【千葉の仲間の報告】私はタイル工の一人親方として、主にミサワホームの2次下請として働いています。
 ミサワホームの仕事をはじめて13年になります。ここ5年で仕事量は3割も減り、単価も上がらず、他の会社から仕事を請けるようになりました。本当なら慣れたミサワホームで仕事をしたい、でも生活のためにはほかの仕事もこなさなければなりません。
 企業交渉でミサワホームは「現場の賃金は上がった」と報告します。ちょうど1年前の交渉では発注単価を5%上げたと回答しましたが、私の単価は上がりませんでした。
 2次下請の私には時間がかかるのかと思いましたが、何も変りません。1次下請企業に「ミサワホームは5%発注単価を上げたらしいね」ときけば「本当に?」、「誰が上げてくれるといってた?」と、多分上がっていないのです。
 私は企業交渉に参加して学んだことがあります。それは「モノをいい続けなければならない」ということです。今までは補修作業だとサービスでやらざるえない状況でしたが、1次企業に何度も何度も交渉し、やっと短時間の補修作業でも1万8000円がもらえるようになりました。
 今日のミサワホームの交渉で末端で働く、私の実態を突きつけます。単価を上げてもらわねば、生活できません。私は皆さんと一緒に声をあげることで、待遇がかわると信じています。

厚生年金の加入を喜ぶ

 【東京の仲間の報告】私はシーリング防水工事を営んでおり、ビック5社の2次や3次で仕事をしています。
 4月から6人の職人全員に社会保険を適用しました。40代の社員は、厚生年金に加入しとても喜んでいます。これからは、福利厚生や老後の保障など整備しないと、若い人も入ってこないと、私自身の経験から実感しています。
 社会保険の費用は上位の会社を通じ、国交省が出した「健保適用除外制度による建設国保加入は協会けんぽと同等である」とした通達を元請ゼネコンに説明し、約15%をもらえることになりました。そして、建設国保料についても賃金の上乗せという形で、半分負担しています。
 しかし、現場では、お金が行き渡っていないという話を多くききます。みんなで請求要求運動を強め、社会保険に加入し、建設職人の権利を向上させましょう。

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