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○  第69回本部大会の感想 一歩ずつ確実に後継者育成

 第69回定期大会では、建設現場をはじめ、地域などで多数派結集の共同と連帯を広げ、建設産業と日本社会に民主主義を取りもどすため、2日間にわたって議論と討論を行ないました。これをふまえて、参加した仲間のみなさんに「仕事確保・賃金単価の引き上げをどうすすめるか」「組合役員の後継者育成・若返りをどうはかるか」について感じたこと、考えたことを書いてもらいました。


「ナツコ」を独自開催
タテヨコのつながり広げる

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2日間の議論、討論を皆のものにした全大会

【品川・大工・藤原延行記】私は品川支部で仕事対策部長を任されています。
 組合役員の後継者育成や若返りという課題は、どこの支部も共通の悩みだと思います。
 分散会でも話題になりましたが、イベントや飲み会やバーベキューなど若手組合員の接点づくりは、いろいろですが、即効性はなく、その場限りが現状のようです。
 そこで、品川支部では昨年2回にわたって独自開催で「なかまとつながる交流会」の頭文字を取って「ナツコ」というイベントを行ないました。各分会から3~5人、若い仲間に声をかけて、タテのつながりとヨコのつながりを広げるよう、支部役員の合同で、約50人で盛大に飲み会を行ないました。
 そして2回目はマイナンバー説明会を兼ねた食事会を行ないました。
出席者の評判もよく、定期的に開催して、地道に声かけし、役員を探すしかないと思います。


一緒に活動がカギ
ベテラン役員が支える

 【西東京・大工・本間益仁記】私は組合役員の後継者育成には、まずは日常的に参加できる支部・分会のイベントや交流会などに誘いだし「集める取り組み」を「つながる取り組み」にし、一緒に活動していくことが大事だと思います。
 それには、私たちベテラン役員が若い人たちを支え、協力することが不可欠です。
 全世代での役員の登用が、役員の後継者育成につながり、主婦の会、青年部も含めた後継者作りになります。今年度は、よりいっそう運動をすすめていきます。
 今大会は有意義でした。


若者の活動参加へ
安定収入と職場の改善

 【調布・タイル・佐藤眞理子通信員】組合役員の後継者育成・若返りをどうはかるかについては、みなさんともに頭を悩まされていることと思います。
 調布支部でも組織部が中心となって、昨年度から1月にモチつき大会を開催しています。
 結集した人たちの中にたくさん若者ファミリーがいることしり、本当に驚かされました。
 ですが、問題はこれからです。組合活動に参加してもらうためには、安定した収入、働きやすい職場環境が必要です。
 多くの課題が残る中、次世代をになう若者発掘への道はまだまだ続きます。
 私たちも組合活動にさらなる拍車をかけて、がんばっていきます。


忘れないでアフターフォローを

 【大田・表具・高橋晃一記】後継者対策では、本・支部でさまざまな家族も参加できるイベントが行なわれ、初めて参加する方も多いです。そうした参加者のアフターフォローも忘れてはいけないと思います。
 組合活動を理解してもらえるようになり、役員を引き受けてもらった後でも、会議に参加できない時もあり、無理して参加すれば長く続かなくなってしまいます。役員後継者には、長く続けてもらいたいです。若い人は同世代の仲間を連れてきてくれます。
 後継者を育成するのは、群から始めることが大切だと思います。


楽しくて得意な活動場所を作る

 【小金井国分寺・石工・南哲司記】私は18歳で職人になり、親と仕事をすることになりました。
 私が体験、感じたことでいうと、楽しく得意とする活動できる場所を作ることです。私は絵を描くことが好きで支部機関紙に載せる間違い探しを書くことから今に至っています。
 当時は常任執行委員をやっていましたが、息子たちと野球ばっかりで、組合活動どころでなかったころ、分会役員、支部役員の理解でここまで四役になり、活動家の仲間入りをしたと思います。
 誰でも、潜伏期間があると思います。その間もアプローチ、イベントの参加をしてからではないでしょうか。


仕事がやっと戻りつつある

 【東村山・塗装・齋藤正裕通信員】私は塗装業を営んでいます。リーマンショック以降、仕事は日日なくなっています。
 不況といわれ始め、8年がたち、私のところも工務店が破産し、必然的に経済的に苦しい時期が続きました。
 しかし、ただ悩むだけでなくて、友だちに頭を下げて、工務店の紹介を受けたり、また私自身がいろいろな企業を訪問したり、さらに13年前より情報を収集したりして、現在は以前に近い位に戻ってきています。
 努力は怠りなく続けることです。


女性積極的に登用
早めに役員育てる環境を

 【文京・内装・國松利行記】組合役員の後継者育成や若返りについては、まずは役員の定年を65歳以下にすることです。
 それと女性の役員を前向きに登用し配慮していく。それから、後継者対策に対して、本・支部も十二分に活動して、そのための予算をふやすように努める。
 現実的には70歳位で定年制をしいている支部が多いようですが、早めに若い役員を育てる環境にする。
 それと東京土建全体が今までのやり方では若い人にPRできにくいので、これを踏まえ、前にのべたように女性役員をふやし、今の時代に合った東京土建にしていくことが大切です。


安心して働ける建設産業へ

 【葛飾・とび・及川光太郎記】私は昨年4月から支部常任執行委員となり、今回初めて本部大会に参加し、感じたことは、若い仲間が安心して建設産業で働くためには賃金単価アップが必要です。また後継者対策(バスレク、婚活パーティ、バーベキューなど)による活動から、仲間のつながりが生まれ、仕事も広がると思います。
 これからもこうした行事をどんどん企画して、東京土建がますます発展していってもらいたいです。


闘いの歴史の継承が
われわれ現代の役員の義務

 【目黒・電気・中田啓一記】定期大会に初めて参加し、今さらながら東京土建の強固な組織力に驚いた。
 私も先輩方から「数は力だ」ときき、いろいろな動員・要請に参加してきたが、われわれの諸要求は、すべて正論であり、直接的、間接的に行動することが、最終的に行政や司法を動かしてきた。こういう経過を正確に若手世代に伝承することが、現在の役員世代の義務だ。やりがいがあり、結果が比較的すぐわかる運動も行なっている。
 このように次世代の人たちに、われわれの背中を見てもらいながら、一緒に運動をしようと、仲間としてつきあっていくことが大事だ。


拡大にあわせ参加の声かけ

 【八王子・大工・髙橋輝雄記】私は八王子市内で小さな工務店を営んでいます。組合歴は25年位です。
 群・分会役員を長い間つとめ、八王子支部常任執行委員を務めさせていただき、今大会に参加しました。
 組合役員の若返りは、支部や分会のレクレーションに拡大行動にあわせて訪問し、組合活動への参加をお願いをすれば、遊びよりも楽しい、組合活動のそれぞれの役員になっていただけるのでは?


町場の職域奪還だ
カギはリカコとナマズ

 【練馬・大工・和嶋英人記】私は今後の仕事確保に重要な取り組みは、「チームナマズ」の防災活動とリフォームパートナー協議会「RECACO」(以下リカコ)の活動が職域奪還のカギだと強く感じています。
 ナマズが地域住民と一緒に防災活動に取り組めば、自然と家屋修繕や耐震補強工事につながってきます。
 またリカコが本格的に稼働すれば、本部を中心に37支部、458分会の協力で十分企業に対抗できると思う。
 住宅デー、地域防災活動をつうじて、地域住民の方たちの信頼を得れば、われわれの苦手な営業活動も必要なくなる。リカコがあれば大手に負けない。
 光明が差してきた、組合員の手で、職域奪還しよう!


丁場問わず法定福利費の確保を

 【渋谷・造形大工・大鐘弘資記】私は支部の賃金対策部長です。賃金単価の引き上げについては、毎月の訪問行動の中で、渋谷区内の入札業者、2次・次の事業所、工事現場などで対話しアンケート調査をしています。
 現状では公契約条例現場であっても最低賃金は守られていません。小規模会社は見積り単価を大幅に変えることはできません。
 職人の賃金を上げるには、まず、法定福利費を別枠請求することが必要なので、今後は定期学習会から随時個別対応をしていきます。
 さらに、丁場を問わず行なわれる就労履歴管理システムの利点を見すえ、町場も含めた建設労働者の賃金単価の引き上げを考えていきます。

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