建設業ではたらく仲間をサポート

わがこと意識必要なのでは

　【阪神土建・サッシ・河村昌彦さん談】おもに町場で一人親方として働いています。仕事は忙しいですが、夜９時より前には帰れず、めいっぱい働かないときびしいです。
　賃金・単価はまわりを見ても、上がっていません、東京は上がってますか？職人だと１日１万３千～４千円くらいですかね。賃金を上げるには、きちっとゼネコンなどとかけあい、末端で働く人がきちんとくらしていけるしくみを作ること、それには「だれかが」ではなく、みんなが「自分のこと」と意識する必要があるのではないでしょうか。
　やはり魅力ある建設業にしていきたい。息子に「お前もやったらええやん」といえるような。


「匠を育てる」しくみ不可欠

　【山梨県連甲府建設組合・大工・保坂洋さん談】大工歴５０年近くになります。会社組織で息子と一緒に町場で仕事をしています。バブルのころは新築を含めかなりの仕事量があったのですが、住宅メーカーの進出もあり今はリフォーム中心です。消費税増税での影響はあまり受けませんでしたが、ここ１０年、単価は横ばいです。息子は大工だけでなく、建築の他職種などもできるように準備しています。
　「匠を育てる」というしくみが必要です。大工でも一から修業をして一人前になっている職人はいなくなってきています。基本ができていないと対応できないと思います。