質問に答える渡辺元教務部長
【研修センター・吉川新吾記】5月3日、「北欧の職業教育訓練に関する国際会議」が大東文化大学・東松山キャンパスで行なわれました。
この会議で渡辺顕治元教務部長が東京建築カレッジの設立経緯と教育実践を発表しました。渡辺元部長は「あえて大工の養成校とせず、『新しい時代の建築スペシャリストの養成』を打ち出し、東京土建が組織する広範な職種に対応する学校に成長した」「今の住宅建設の現場ではあまり使われない伝統工法を基礎から教え、実習棟を建てる。ここにわれわれの挑戦がある」と強調しました。
大工仕事の道具の紹介も行なわれ、ドイツ、ノルウェー、スウェーデンから来日した参加者が興味深げに手に取っていました。
職業能力開発総合大学校の田中萬年名誉教授からは、「企業別労組中心の社会で画期的な取り組みだ。日本では職業と結びついた教育訓練が厚生労働省系と文部科学省系に分離されているが、東京建築カレッジは文部科学省管轄の学校と同等に認知されるべきだ」とコメントをいただきました。