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○  東京土建第68回大会開く

総合5カ年計画を決定
建設業の多数派を結集し 仕事、くらし、平和守る

 東京土建は3月15、16日の両日、「国民と仲間の願いに依拠し、仕事と暮らし、平和と民主主義を守るたたかいに全力を挙げ、建設産業の民主化と多数派結集の展望を切り開こう」をかかげ、熱海市の後楽園ホテルに722人(来賓ふくむ)が参加し、第68回定期大会を開催しました。2年連続の組織増勢、公契約条例や仕事確保の運動の進展を確信に、改憲を狙う安倍政権の暴走を許さず「2020年代を切り開く総合5カ年計画」の実行を誓いあいました。

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「総合5カ年計画」を決定し新たな前進を誓った
東京土建第68回大会

 大会は議長団に野村和好(品川)、久保哲也(八王子)、桑原研二(練馬)、書記長に須藤学(三鷹)さんはじめ大会役員を確認しスタートしました。
 冒頭、人見委員長が建設産業民主化、組織拡大など組合員、家族の1年間の奮闘に感謝を表明し、活発な討論を呼びかけました。(要旨は2面)つづいて来賓の皆さんから連帯のあいさつ(要旨は3面)をうけました。
 基調報告 に立った白滝書記長は昨年の大会で決定した7つの補強点((1)支部の経験普及と底上げ、(2)仲間づくり、活動家育成、書記教育の改善、(3)日常拡大と集中的な拡大月間の両立、(4)人が育つ建設産業・現場実現への力の集中、(5)賃金単価引き上げと社保未加入対策で地域・業界で大きな運動、(6)組合業務の改善、(7)社会的な共同と連帯の構築)と、4つの対策((1)地域建設産業振興と若年者対策、(2)仲間の要求に対応できる相談体制・機能の強化、(3)労働者と事業者の協力関係づくり、(4)地域活動と地域分会の活性化)について取り組みと到達を明らかにし、昨年度の運動を総括しました。
 情勢では、安倍政権の下で、平和の危機と景気後退、格差拡大が進行していることをふまえ草の根運動を進めていくことを呼びかけました。
 そして、2015年度から20年度まで、構造改革路線からの脱却へ労働運動と市民的社会運動の大きな共同構築、平和と民主主義を追求し、社会保障・土建国保を守る、人が育つ明るい建設産業に変える、建設従事者多数派の結集へ強大な組織をつくるという4つの方向と、8つの重点運動課題をもつ「総合5カ年」計画を提起しました。
 続いて北村書記次長が事業改革を、佐藤副委員長が規約改定案を提案しました。基調報告の補強として、練馬支部が憲法・平和を守る草の根運動、武蔵野支部が新たな発展にむけて三鷹支部と合併し「三鷹武蔵野支部」を結成する取り組みを報告しました。

仕事確保や公契約条例の成果に確信もち前進


 質疑討論では、「事業改革で若年者技能講習が提起されているが年齢枠を設けるのはいかがなものか」(西多摩)、「土建国保は社会保険と同等であることを強く主張してほしい」(板橋)、「総合5カ年計画実施に予算措置が必要では」(府中国立)などの質問・意見が出されました。
 決算・会計監査報告、予算案の質疑を行なって、56の分散会で活動を交流し、2日目午前中は分科会で専門部ごとに、運動総括と経験を交流し、方針を討論しました。
 2日目午後の全体会では、小林謙二東京建築カレッジ校長を紹介。宮島和男首都圏建設アスベスト訴訟原告団長があいさつ。全建総連技能競技大会銀メダルの氏平さんなどOBの組合役員がカレッジへの支援を呼びかけました。
 分科会報告後の質疑では「町場再生へ林業家やユーザーとのネット作りを」(渋谷)、「書記局の業務・体制、移動の改善を」(中野、江戸川)などが出され、基調報告と予・決算を提案どおり承認しました。
 2日間の討論を白滝書記長が「分散会では仕事確保や公契約の運動の前進に確信を持った発言が多かった。総合5カ年計画を実践していくため、幹部学校を含めて夏までに理解が深まる努力をしていく。出された要望をしっかり受け止め実践していく」と討論をまとめました。
 2015年度予算案、大会宣言、スローガンを採択し、新執行部を選出。功労者、機関紙表彰を行ない、退任役員を代表して佐藤前副委員長と、告坂前書記長があいさつ。「がんばろう」で大会を締めくくりました。

人見大委員長開会あいさつ
仕事を確保し増勢かちとる
高めた力量を発揮して運動を一回り大きくしよう

 中央執行委員会を代表してごあいさつ申し上げます。昨年、志なかばで倒れられた組合員が721人いらっしゃいます。その中には副委員長をつとめた北支部の佐藤定雄さん、西多摩支部の木暮龍彦さんがおられ、技術研修センターの高橋さんと板橋支部の芹沢さんは書記在職で亡くなりました。黙とうをささげ、遺志を継ぎ、全力をあげる決意を固めたいと思います。
 昨年12月の総選挙で多数を獲得した安倍政権の暴走政治は加速を強めています。
 消費税8%増税を強行し、さらに10%への再増税、社会保障と医療・介護の総改悪も狙っています。TPP交渉、原発の再稼働、労働法の規制を崩すことにも躍起になっています。そしてついに憲法を変える日程を明らかにしてきました。まさに日本の将来にかかわる大問題をおし進め、大変危険な状況にあります。
 東京土建は昨年、「建設産業は平和でこそ成り立つ」「二度と戦争のための工事はしない」ことを誓い合って、平和と憲法を守る運動に全力で取り組みました。今年はさらに二回りも三回りも大きく広げなければなりません。
 建設産業めぐっての運動では、3年連続引き上げられた設計労務単価の獲得を最重点として請求要求運動に取り組み、社会保険未加入対策と法定福利費の確保、公契約条例・現場のルールづくりのたたかいを前進させました。
 町のリフォーム事業者を守り事業を発展させるためにリフォームパートナー協議会を立ち上げ、建設従事者の役割を前面に押し出す災害時協定を自治体と結び、「まちの救助隊チームナマズ」を全都的に広げました。アスベスト訴訟では、全面的な解決へ高裁でのたたかい、第2次提訴も行ないました。
 組織建設では全都で前年比471人の実増となり、安定した11万3千人台の組織をつくれたことは、全都の支部・分会・群、そして仲間と家族のご奮闘のたまものです。
 増勢の意義は、(1)2015年以降の本格的反転攻勢への決意と土台を固めた。(2)建設産業民主化と国民的課題をたたかう力量を強める決意を示したこと。(3)組織建設の課題に、正面から取り組み、やりとげたこと。(4)全建総連の増勢に貢献し、全国の仲間を大きく励ましたことなどです。
 今大会では、労働協約の具体化、技能訓練と就労対策、地域分会の活性化と仕事確保の運動水準を高めるなど、運動と組織建設を文字通り車の両輪として、全面的な発展をはかる「総合5カ年計画」を提案します。活発な論議と経験交流で議案をねりあげていただくようお願いします。

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