1.本部会館用土地取得の経過
(1)第56回本部大会以後の経過
新会館建設は、現会館(1972年竣工・築34年)が新耐震基準以前の建物ということがあり、大震災の際には倒壊の恐れもあることから、「建設労働者の砦(センター)」にふさわしい建物の建設が急がれていました。第56回大会(2003年)は、本部会館建設の着手を決定し、
東京土建結成60周年記念事業の前倒し、
東京土建と国保組合の共同事業、
本部会館会計と国保特別積立金を活用し組合員の財政負担を最小限にとどめる、
全国最大の建設労働組合にふさわしい建設技術・技能の粋を集めた会館建設、
拡大中執(250人規模)が開催できる大会議室、中・小会議室をはじめ本部と国保の執務室などを確保、この5つの基本方針を決めました。
2003年以後、交通の便(アクセス)が比較的良い都心を中心に物件(土地)探しを進めてきました。いくつか物件情報が寄せられましたが、いずれも不調に終わりました。
(2)新土地(北新宿1丁目)取得交渉の経過
05年末、新宿周辺(北新宿1丁目)の用地(土地)の照会があり、2005年度第10回(1月15日)中執で確認後、交渉を開始しました。顧問弁護士や顧問税理士、建築士、金融機関(労働金庫)など専門家と相談の上、北新宿1丁目の土地取得を第12回(3月1日)中執で承認しました。4月18日(火)に物件の引き渡しは完了しました。
(3)新土地の概要
所在地 |
東京都新宿区北新宿一丁目 353番49、353番50、353番51 |
地積 |
982.588u |
2.新会館建設計画の経過
(1)会館建設の基本方針(コンセプト)
2006年度第1回中執(4月1日)で会館建設の以下の基本方針を決定しました。
- 法令遵守(コンプライアンス)した会館
- 耐震性など安全・安心を重視した会館
- 環境と高齢者・障害者に配慮した会館
- 全国最大の建設労働組合の砦にふさわしい、技術・技能の粋を集めた会館
- 組合員や地域諸団体に開かれた、簡素で経済性をそなえ、融通性に富んだ会館
(2)設計業務委託契約
第1回中執で、(株)象地域設計と4月10日、「設計業者選定に関わるコンサルタント業務」の業務委託契約を交わし、設計業者の選定までのコンサルを委託しました。
(3)設計業者の決定
第59回大会で、北新宿一丁目の新土地取得に対する経過を報告し承認を受けた後、第2回中執(4月28日)で設計・監理者選定基準と募集要項を決めてプロポーザル方式とすることとし、機関紙「けんせつ」とホームページで一般公募をおこないました。第3回中執(6月1日)では、16社からプロポーザル参加申込みがあり、5社に絞り込みをかけ、6月15日締め切りでプロポーザル要綱を発送したことを報告しました。その後5社からヒアリングをおこない、(有)地域建築空間研究所を選定し、第4回中執(7月1日)で決定しました。
(4)基本設計の決定
8月21日に構造・電気・設備関係を含めた基本計画書が完成し、引き渡しを受け、第6回中執(8月27日)で決定しました。新会館建設の規模は「地下1階・地上9階」建て(6階から9階部分は住居棟)の予定でしたが、地下1階・地上8階建てに訂正しました。現在予定しているフロアー別の用途は、地下…倉庫、備蓄庫、受水槽室、駐車場など、1階…エントランス、駐車場、印刷室、資料室など、2階…組合本部、3階…国保組合、中会議室、4階…国保組合、5階…大会議室、6〜8階…居住棟です。
現在、実施設計段階に入っており、9月1日に「お知らせ看板」を設置し、9月下旬に近隣説明会などをおこないます。
3.今後のスケジュール
2006年11月末までに実施設計を完成させ、同時に、11月初旬に確認申請を提出し、年末から年明けにかけて施工業者を決定。14ヵ月の工事期間を経て2008年3月竣工をめざします。
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